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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:盆栽教室


【命の大切さ・ひとりじゃない!誰もが助けられ生かされていること】
 
雨竹亭のある羽生市で、小学生やご年配の方々への盆栽講座をボランティアで始めて、もう5年になります。
先日、羽生市立南小学校6年生との盆栽講座を開きました。
3度目になる講座ですが、毎年6年生全員に体育館で2時限(午前中全部)を使って、
盆栽・将来への夢・生き方・命など、どちらかと言えば樹の作り方や育て方よりも、
盆栽を通して人が感じたり、教えてもらえることを伝えています。
真柏・五葉松・楓・小品棚飾りなど、内面性が違う盆栽を飾って
11〜12才の子供達と楽しい時間を過ごしました。
羽生は環境の良い田園住宅地です。子供達もとても素直で、私の様な学も無い年寄りの話を真っ直ぐに聞いてくれました。
人が水をあげることを忘れたら、何も言わず100年を超える命が静かに消えること、
良い樹の姿こそ、天然の厳しさの中で創られること、
皆んなも自分ひとりじゃ日々何もできないこと、多くの大人や友達がいつも見守っていてくれること。
私は盆栽を通して子供達に少しでも"生きることの素晴らしさ"や
"自分以外を思いやる事の大切さ"を少しでも伝えられればと願っています。
これからも、小学校だけで年4回、ご年配方の教室が年3回、続けていこうと思います。
 


【コミュニティーセンターでのボランティア】

数年前より羽生コミュニティーセンターの依頼で地域の盆栽愛好家の方々向けに、
エスキューブ雨竹亭スタッフが、季節の盆栽教室を開催しています。
この教室は当初より、こちらで教材を用意するのではなく、
自分で持っている樹をどうしたらより良く出来るかと言う考えで開いています。
今回は植え替えの講習なので、
根をほどいた時に応急の作業が出ても対応できる様に、私達羽生雨竹亭で行いました。
「新しい用土に入れ替える」位の発想でいらした皆さんに、
樹に合わせた鉢合わせや、施術の程度などが樹それぞれで違うことの大切さを理解いただきました。

地元の人達に"本当の盆栽技術"を伝えるこのボランティアは、いつまでも続けたいと思います。


【大連・宜興・義烏・西安・広州・上海】

中国各地の諸用の傍ら、訪れた愛好家の庭で盆栽の"プチ教室"を時間の許す限り行いました!
何気ない真柏の"畑作り"の素材を手入れする事で、盆栽としての階段に一歩を昇らせる・・
こんな事でも役に立つのなら、いつでも何処でも頑張りたいと思います。
授業料なし、観客なしの盆栽教室ですが、
樹の持ち主はそばで本当に感動してくれます。
その感動が、友好と盆栽文化の架け橋の"藁一本"にでもなれたら嬉しいです。


"子供達に盆栽を少しでも伝えたい"という想いで、
3年前から地元の小学校で
毎年3回ずつ盆栽教室を実技を含めて行っています。
始め三年生だった子達が今は六年生!
盆栽よりも成長がすごくてびっくりします。
でもこの奉仕活動で何よりも楽しいのは、真っ直ぐに私の話と盆栽を見つめる子供達の姿です。

5時限続けての授業は、結構大変ですけど、こんなに心が楽しい時間はありません。
なんか、私が彼たちからたくさんのエネルギーをもらっている感じです。
ずっとずっと続けて行きたいと思っています!

【熱心な趣味家の方々と五葉松文人木の整姿・・日本と同等の技術や感覚に驚き】

陝西省協会長と武漢盆栽協会の招きでこの1200万都市に初めて来ました。
三国志の時代から歴史に登場する街は、熱気に溢れ盆栽愛好家も大変な数です。
訪れた庭で素材を使っての盆栽教室となり、五葉松の文人風を手入れしました!

落ち枝の在り方や、空間の重要性など、説明するとほぼ同じように認識されていました。
"溢れる素材を有するこの国の盆栽界の未来は明るいな"とつくづく思いました。

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