【未来に遺す「木村芸術」の 保存と伝承の為に】
70代半ばを過ぎても、その創作意欲に衰えを見せない木村正彦師。

世界の盆栽家・愛好家の誰もが、師の作品を手にしたいと願っています。
木村師の作品には2種類があります。
木村師の作品には2種類があります。
ひとつは "無から生み出す自然芸術" と言える「創作的盆栽」
もうひとつは 現存する盆栽の素材や、過去に多くの盆栽家と共に生きてきた樹を、
師の感性と超絶技術で、新たな作品に"生まれ変わらせた"盆栽。
[創作盆栽の意義]
[創作盆栽の意義]
樹齢千年を超える古樹を、まるで魔法の様に 名樹の姿へと蘇らせる盆栽家としての頂点にありながら、
独創的な彫技で創出した石に、真柏や檜の素材を使って、
心の中にある"あの時感動したあの大自然"を作り出す事に情熱を傾ける姿は、
三十数年前に始めた当時は"木村も安い素材でごまかしている"と揶揄された事もありました。
しかし、それは木村師しか辿り着かない境地なのだとも言えます。
国家より初の表彰を受けた時、そこに記されている立場は「園芸装飾士」という評価でした。
国家より初の表彰を受けた時、そこに記されている立場は「園芸装飾士」という評価でした。
"自分は盆栽家だ・園芸しかも装飾ではない"という心の中の葛藤があったそうです。
「そこに存在する樹齢を重ねた樹は、元来の生きてきた姿の基本があり、
「そこに存在する樹齢を重ねた樹は、元来の生きてきた姿の基本があり、
それを個人の感性と技術で、芸術的な作品に創出する」
という事が、国家の見識者達の意見、
つまり、ゼロから創作したものこそが、真の芸術家としての姿 とする見解は、
ある意味で木村師のその後の活動を、ふたつの姿に導く事になったのです。
つまり、自分で山々を歩き、"この石なら"と言うものに巡り合い、
つまり、自分で山々を歩き、"この石なら"と言うものに巡り合い、
石の素材を自身の心象風景に合わせて彫刻し、そこに 盆栽を付け、完成した姿は、
まさに「武陵源」を代表とする盆栽の原風景。
「これこそは私の創出した作品だ」
木村師は、この想いを持って今も創作に励んでいるそうです。
盆栽家として"無から有を生み出す"芸術家として。
[製姿・改作 作品 の 意義]
[製姿・改作 作品 の 意義]
技の限りを尽くして、樹が持つ最大限の盆栽としての姿と価値観へ変貌させる。
これも盆栽家として、大切な世界だと木村師は言われます。
樹の命と成長は、どんな老木でも 生きている限り進んでゆく。
完成度の高い名木でも、数年前と同じサイズ、同じ枝先までの姿とはいかない。
完成度の高い名木でも、数年前と同じサイズ、同じ枝先までの姿とはいかない。
時には一時的な観賞の頂点を過ぎ、「昔は素晴らしかったのに」と言われる樹も少なくありません。
そんな盆栽を、「今」と言う時に合わせて、その時の最良の姿へと製姿・改作へと 挑むのも、
そんな盆栽を、「今」と言う時に合わせて、その時の最良の姿へと製姿・改作へと 挑むのも、
盆栽家のあるべき姿だと師は問います。
[作品証明書の意義]
盆栽は、盆栽大師と言われる人物が手掛けても、
その後 何も手入れや管理をしなければ、作品としての面影もない程、その樹相を変えてしまいます。
木村師と言えどもこれは変わりません。
芸術作品として、"誰が創出・製姿・改作したものか"を 記録として残し、
芸術作品として、"誰が創出・製姿・改作したものか"を 記録として残し、
作品の美術的・市場的価値を伝承する目的で、
この度 (株)エスキューブ 雨竹亭 会長 森前 誠二 と 木村正彦師 で協議し、
木村師の創作および製姿した盆栽に「作品証明書」を残す 契約を締結しました。
世界の盆栽家達が、木村正彦を憧れ、師の作風に倣って盆栽を発表する現在、
世界の盆栽家達が、木村正彦を憧れ、師の作風に倣って盆栽を発表する現在、
師が本当に手掛けた盆栽を正統に記録し未来に伝承する事が、急務と判断した結果です。
作品は「私が創作した盆栽」「私が製姿した盆栽」を
作品は「私が創作した盆栽」「私が製姿した盆栽」を
作品ごとにシリアルナンバーを付けて保存する事になりました。
勿論、過去に創られた作品に要請があれば、作品を確認して
「木村師が手掛けた作風が、正統に伝承されている」ものには、証明書を発行します。
木村師の意向で「この証明書は森前氏に確認発行の全てを任せる」となり、
掲載の2作品が、創作・製姿 の各 初の証明書付きの作品となりました。
「盆栽は、自然と樹と人が織りなす美であり芸術である」と古人は言葉を残しました。
今後、世界の盆栽市場は更なる発展への段階に入るでしょう。
今後、世界の盆栽市場は更なる発展への段階に入るでしょう。
今後 この証明書的なものが、愛好家・コレクター層を増加させる一因となると思います。
木村師は、次代の若き盆景家達の道標でありたいと願っています。