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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: WABI CHANNEL


私のYouTubeチャンネル「WABI CHANNEL」の撮影取材で、大宮盆栽町の芙蓉園、竹山浩先生の所に伺いました。

私達、昭和の盆栽修行をした者にとって、芙蓉園と言えば、美しい独特な寄植えの楓やもみじ、

そして日本盆栽界を代表する名樹、真柏“昇天の龍“が余りにも印象深いものです。


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50年前、第50回記念国風盆栽展に特別に出品された時、小僧としてお手伝いをする中、

この樹の実物を初めて拝見しました。

半世紀を越えて、ひとつの盆栽園に行き続ける名樹はあまりありません。

物静かで気品ある竹山先生は、ご自分の手で蒔いた実生の盆栽などを棚下で数多く作られ、

10年20年と言う歳月をかけて樹を作られています。


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この歴史ある名園に居ると、“ああ、盆栽ってホントにいいなあ“と感じ入ります。

近いうちに、先生とのトーク、各所各樹の映像をWABI CHANNELでご紹介します❗️


毎週更新している私のYouTube「WABI CHANNEL」の撮影を兼ねて、真柏の皮剥き作業をしました❗️
丸幹の真柏に刀を入れて、水吸いと舎利部分に分ける!整姿針金・植替え鉢合わせ!

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ついさっきまで、素材だった樹が、盆栽としての一歩を踏み出した瞬間は嬉しいものです‼️
素材の枯渇が叫ばれる中、このような誰もが楽しめる盆栽を少しずつでも創出していく事も、私達の仕事だと思います。

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私は名木も好きですが、このように“名もない忘れかけられた樹“が、“醜いアヒルの子“が、白鳥になってゆく仕事が大好きです!
8月23日の夜9時には、この様子がYouTubeにアップされます。
お楽しみに‼️

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名木の作出はもとより、数々の創作盆栽を発表されてきた木村正彦先生。
先日、専門誌『近代盆栽』と共同取材を先生のアトリエで行いました。
“石付の盆栽“をご自身の記憶の中からその風景を創り出す、木村マジックと言われる作品は、
世界の愛好家の垂涎の的となっていますが、“今度、片手で持てる石付を考えたよ“の先生の弁。

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特殊な素材を考案して、自在の石姿を造り、僅かな時間で深山幽谷の景趣を創り出す!
目の前で拝見していて、“誰にも真似できるものではない“事を実感しながら、
つい先程まで、石塊と苗木のような素材の真柏だったものが・・・。

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昭和15年生まれの85歳!
それでも、作品制作に向き合う姿からは、まだ壮年期の盆栽作家の風しか感じられません。
“これがあと5年すれば、国風展にも飾れると思うよ“ 
先生の飽くなき創作活動が、100歳まで続きますように‼️

この取材は、私がナビゲーターを務めるYouTube「WABI CHANNEL」でも、8月初旬に放映します。『近代盆栽』も同じ時に掲載されます。
木村マジックの健在をご覧下さい❗️


最近の盆栽市況は、“次の盆栽“を作るための素材の入手が難しくなっています。
この10年、市場が世界規模になる中、日本の愛好家の方々が、時間をかけて仕上げた盆栽達の多くが、私達プロの誘導で市場に流れました。
勿論愛好家の方々の事情(高齢で少し減らしたい・大きなものが扱い辛くなったなど)もありますが、
“要望のある売れ筋“を求める業界側の事情も関係しています。

年明けからの交換会(業界の卸売市場)も希薄になっている中、業界本部交換会(水曜会)では、様々な要因を含めて、
海外からのリモート参加(相手国の応札希望者を代行してライブでオークションに参加する仕組み)を
一時的に中断する決断をされました。
市況を考えれば、中断は収益を減少させる事になりますが、
国内の業界保護や、卸売り市場の適正化という点では、英断と言える事だと思います。

それでも、“この樹ならこう作れば“と思えるような盆栽が激減しています💧

第一から第三培養場まで、総数は数え切れないほどの羽生雨竹亭。
買い付けてから培養の安定まで1~2年、作ることよりも健常にする事を心がける樹達。

“こうしてみよう“と思う樹を少しずつ手入れと植替えをし始めました❗️

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山採り後、根元の切り落とした舎利幹がそのままになっていた真柏、整姿と植替えで、皆さんに観て頂ける盆栽へと導く。

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当たり前の事ですが、そんな時間を今まで以上に大切にしないと!と思う春になりました。

※画像の真柏の植え替え風景はWABI CHANNELでご覧頂けます


春の真柏植替え鉢合わせ解説~盆栽に応じて使い分けたい根捌き根締め方法~


【世界を翔ける二人の真の心の内 “盆栽への愛!命を創ること!”】

国風展が終わって間もない頃、密かに進めていた“夢の対談“が、羽生雨竹亭で行われました。

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“世界の木村” 木村正彦先生、“鬼才“ 小林國雄先生、この二人の共演での対談形式の撮影💦
“両雄並び立たず“と言われたこの企画、お二人とも“森前君の頼みなら“と、1ヶ月前に、快諾を頂いていました。

親交深い月刊『近代盆栽』を発行されている近代出版・徳尾隆次社長に相談して、
私がナビゲーターを務めるYouTubeの「WABI CHANNEL」が先立って、
3月16日(土)21時〜、23日(土)21時〜の2週にわたって、公開されます。
『近代盆栽』は、5月発売の6月号の誌面で、この様子を専門誌の視点で特集されます。

撮影当日は、お二人にお願いして(あつかましいのは覚悟の上😅)
名匠の代表作・真柏「登龍の舞」黒松「翔鶴」を応接床間に飾り(名樹2点を一緒に!ホントにあつかましいですね💦)
私のMCで、“巨人“ お二人に忌憚なき問い掛けをさせて頂きました❗️

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深く・真っ直ぐで・飾りないお二人の言葉、走り抜けてこられた其々の道のりは違っても、
盆栽人として仰いだ“頂き“は、同じものなのだなあ!と痛感しました。 

名樹2点に併せてかけた書、西郷隆盛(号・南州)の「淡如雲」“淡き雲の如く”
最近毎朝自身の鍛錬で書を書かれている小林先生は、その語彙と筆力に感動されていました。

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対談の中で私がお二人を、“正当派の修練から独自の世界を築かれた“木村先生を“近代日本画の象徴・横山大観のよう“として、
小林先生を“反骨精神と独学の先に辿り着いた美意識で、1970年大阪万博のシンボル・太陽の塔を残された、鬼才・岡本太郎のよう“
と表現した事を大変喜んで下さいました。

心に染みる談話の中身、是非YouTubeで、臨場感と共にご覧になって下さい‼️

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