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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 大徳寺・芳春院盆栽日記

【空の彼方から見守って下さい。芳春院盆栽庭園】

深まる秋の中、大観展準備の為、何人かで時間を見つけて、庭園の掃除に入りました。

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普段は少ない人数で慌しく開園の準備をしていますが、
今日は隅から隅まで、禅寺の庭園らしく、ゴミや落葉ひとつもない程に掃除しました。

この庭には、開園当時より変えずに飾ってある樹があります。
細い黒松、私が20歳の頃(45年前)からお付き合いを頂いた、舞鶴の亡き西村さんの樹。

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戦争で2度も潜水艦で被弾したにも関わらず、九死に一生を得た方です。
戦後、故郷の舞鶴の「青葉山」に登り、山採りされた樹がこの黒松です。
亡くなられた時、奥様より「長くお世話になったから、どれでも好きな盆栽を持って行って」と
有難いお言葉を頂きましたが、大恩ある方より高額な盆栽を頂けば、
人に欲しがられて売ってしまう気弱さを自分で分かっていたので、“これを大切にさせて下さい“とお願いして私の下で生きてきた樹です。

不思議なご縁で、この禅林名刹の盆栽庭園をお預かりする事が決まって、
羽生より多くの名樹を運ぶ時、“この樹は必ず庭に“と思いました。

生きていたら、今頃になって、京都に、しかも大徳寺にいるなんて、西村さんは天国からプンプンしているでしょう(笑)

先日、業界の後輩、神奈川の近藤君が急な病に斃れました。
愛蔵品の整理を頼まれた中に、可愛らしい五色カズラがあり、形見に頂きました。

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今はこの庭の通玄庵前のもみじの庭木の足元にあります。

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震災の余波で命を亡くした弟子、熊谷君の真柏、銘「忘れ形見」と一緒に、黒松や草も私を見守ってくれています。
ありがとう。

【晩秋の大徳寺!盆栽庭園の床飾り❗️】


ようやく秋らしい“秋冷の候“と言う言葉がピンとくる空気になって来た京都大徳寺。

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芳春院盆栽庭園も大観展で普段に増してたくさんの方が訪れる中、
「通玄庵」の床の間には、老爺柿の珍しい半懸崖樹形の盆栽を飾りました。

“豊穣の色“、橙色の愛らしい実姿。
細い枝がしなりそうに成る実が、風情あるものです!

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掛軸は、菊池容斎の「散り紅葉に素滝」 
滝は暑気に掛けることが多い画題ですが、紅葉の葉が舞う晩秋の景色を滝姿で表した貴重な作品。
散り紅葉以外が水墨で描かれているので、紅葉の葉色が際立っています。

脇飾りの安倍川のくず屋石は、石質から、まるで“霜“や、時雨の中の“霙“を被ったようにも見えますね!
北山時雨が始まる京都の北部。
大徳寺は500年の刻の中、読経も鐘の音もいつもの通りに盆栽庭園に聞こえています。

【芳春院盆栽庭園・大観展前の入替!手直し❗️】

日本盆栽大観展を間近に、庭園も装いを変える入替、並べ替えをしました。

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庭園を作ってもうすぐ4年、石柱の歪み(斜めになってしまって)の角度補修に汗をかきました💦
今年は天候不順で、本来の紅葉が進みません💧

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そんな中でも、季節の移ろいをお越しになる世界の方々にお見せする工夫をしました。
昔は今頃、京都の山間は見事な色付きになっていましたが、今は京都の紅葉も、12月になりそうです💦

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どんな立派な展覧会でも、この庭のロケーションは感じられません❗️
静謐な禅寺の空気の中の盆栽を楽しみにいらして下さい‼️
(来園される方々の、8割が欧米の人達❗️喜ぶべきか?悩むべきか?)

【秋空の大徳寺❗️芳春院盆栽庭園‼️】

空気の澄んだ秋空、僅か半月前は記録的な遅めの猛暑が続いた京都も、すっかり“秋色“になりました。

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芳春院の盆栽庭園も何処となく樹々が締まってきて、“充実の秋“を迎えています。
庭内に設けた“持仏堂“の観音堂も、手斧掛けの意匠を凝らしたまさに“観音開き“の扉が出来ました❗️

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庭内から西北に位置する所、来年からの庭園拡張工事の場❗️
和尚様はどのように造営をお心に描かれているのか?見当もつきません💦

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いずれにしても、今の庭の倍以上の面積❗️
建物も庭園も大変な工事が始まります‼️

取り敢えず今は、ようやくお迎えした、如意輪様を日々拝んで、盆栽とこの庭園の安寧を祈りたいと思っています。

【芳春院盆栽庭園・秋の入替、庭園観音開堂‼️】

彼岸も過ぎて、大徳寺の庭園も秋の入替となりました❗️

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姫林檎の貴賓種“紅姫“や、国風展出品の赤松大樹に同じく杜松の名樹、
盆栽観賞の佳き季節を迎える中、日除けの為にひとつずつ掛けていた、“夏帽子“の寒冷紗も取り外して、スッキリとした“庭構え“になりました。

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通玄庵の床の間には、“十三夜“に因んでの糸すすき。
扁額に篆刻されているのは、この庭園に隣接する「如意庵」大徳寺の名僧、立花大亀老師による“閑雲“。
脇には野仏とも取れる丸い瀬田川石。
席全体を糸すすきに合わせて、真行草の“草“の設え!

そして、数日前に、芳春院和尚様と副住職の宗俊師によって、開園よりの念願であった、
“盆栽庭園の守り本尊“ 如意輪観音様が鎮座開眼されました❗️

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約300年前の、お貌の慈悲深い観音様。
ここから庭園の盆栽達を守って頂く仏様です❗️

東の比叡山を仰ぐ形で座すお姿、生きとし生けるものの苦悩や煩悩を掬い取って下さる仏様に
盆栽はもとより、私達“煩悩のかたまり💦“も、救って頂ければと😅願っています❗️

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