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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 大徳寺・芳春院盆栽日記

【新春の禅林・盆梅と仏手柑】


新年の3日、新幹線の切符も残り一席を手に入れて向かった京都大徳寺「芳春院盆栽庭園」。


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ご住職への新年のご挨拶の為伺った庭は、美しい空と同じく、澄み切った空気の中にありました。


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庭内「通玄庵」に設えた野梅の一席。

古感ある枝先に間もなく咲き出す蕾の愛らしさ、掛物は雲間に昇る日輪、足元には僅かに解けかかる雪を携えた庵ひとつ。

訪れる多くの欧米を中心とした拝観の方々に“日本の心“を伝える席。


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隣の仏堂の如意輪観音様の前には、今年の幸運を願う仏手柑が水引で飾られていました。

“去年もお守り下さりありがとうございました。今年も盆栽、訪れる方々、この庭に関わるすべての人達をお守り下さい“と手を合わせました。

【大徳寺芳春院盆栽庭園・第二次拡張工事❗️】


開園5年の時を迎える芳春院盆栽庭園、2年をかけた庭園の拡張工事が、

建物の確認申請を終えて、急ピッチで建て方が進んでいます。


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開園時を襲ったコロナ禍、1日数人の拝観者という日もあった庭園は、今は連日の賑わい❗️

まさに昔日の想いです。

美しい紅葉を楽しませてくれる盆栽達の庭園の奥では、出入り方の棟梁達によって、

いよいよ展示場の規模が見えるようになりました。

とにかく大きい‼️


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古来工法で作られてゆく木造建築、南北27m❗️

来春3月には建築も完了して、約400坪の作庭に入ります。

ここにも大型名盆栽がまた“仲間“に多く加わります。

建築の中には、ワークショップや、共に盆栽文化を広める協力を頂く、財団法人「京都国際文化振興財団」通称“慶雲庵“から、

宝物と言える名鉢・名水石などが、常設展示される予定です。

2倍以上に大きくなる芳春院盆栽庭園、主管として庭園の運営に携わる、私の責務も重いものがありますが、

無理をせず、禅の教えのように、“ただひたすらに黙々と“ 出来る事をお手伝いさせて頂いていこうと思っています。

来年、遅くても5月には、新たなステージを加えた盆栽庭園をご覧頂けると思います。

しかし、大工の棟梁達の仕事、そばで見ていても、すごいです‼️

【京都の秋❗️色付き始める盆栽達‼️】


大観展を間近に、芳春院盆栽庭園の樹々達も、紅葉の色付きが始まりました❗️


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静かな佇まいの名樹達が語り合う庭園。

国風賞・内閣総理大臣賞、そして歴史を纏う江戸期よりの古樹達。

それでも、季節の飾りとして羽生から入れ替える細やかな盆栽達も、“王樹“と言える名木と仲良く過ごしています。


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ここに居ると、人が決める価値観など、他愛もない事なのかと思うようになります。

年々変わらず、その季節の姿を見せてくれる盆栽達。


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人の営みは僅かに100年、でも“彼ら“は、数百年の刻を過ごす途上の100年。

訪れて下さる海外の方々(約8割❗️)が、驚嘆の喜びを伝えてくれる事が何よりも嬉しいです❗️

ただ、最近「モリマエさん?」と声をかけられて、

“WABI CHANNEL、いつも楽しみに観ています!“と言われると、

何気ない時にも、映像の中で喋っている自分と“ギャップ“がないように、振る舞いと会話に気をつけないと😅

と、反省の限りの時があります。

“地“は隠せませんね💧お恥ずかしい🙏

【秋風待ち遠しい 大徳寺盆栽庭園】


秋の彼岸を迎える中、ようやく盆栽の日除け“掛小屋“の設備を外せる頃になりました。

羽生と変わらぬ京都の夏は、今年は38~40度の猛暑が襲いましたが、

お陰で“仏様“に守られた庭は、樹の痛みもなく無事に秋を迎えそうです❗️


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彼岸前には小屋を外し、リンゴや柿など、秋めいた樹を少し足して、

いよいよ盆栽庭園に訪れる世界の方々に、春に並ぶ日本の素晴らしい季節を満喫しながら盆栽を鑑賞して頂く時になります。

庭園が倍増となる拡張工事もまもなく始まります❗️

増設部分には、ご住職の意向で、私がお客様と歓談したり、ご紹介する盆栽を並べる場所も出来るようです‼️

となると⁉️私は月に10日くらい、大徳寺に常駐する日々が始まりそうです💦


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“禅林の盆栽庭園を守る“  それが私のここでの努め!

気負うことなく、時の流れに任せて精進したいと思います。

【大徳寺盆栽庭園・財団「慶雲庵」と共に!】


残暑厳しい京都、大徳寺盆栽庭園も5年目の夏となりました。

中世戦国武将の菩提寺“塔頭“に囲まれた聖地で日々国内海外の拝観者の方々を迎えています。


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盆栽の名品と言えば、著名盆栽園に訪れるか、

国風盆栽展(東京2月)や日本盆栽大観展(京都11月)など、“盆栽を見に行く“と言う予定が必要となりますが、

この庭園は年中無休で歴史的名木をご覧いただける事で、京都観光の新しい名所になりつつあります。

約50点の盆栽、今秋より現在の規模を2倍以上に拡大する拡張工事が予定されています。

京都に本拠地を置く一般財団法人「京都国際文化振興財団」通称『慶雲庵』は、

日本の盆栽の保存継承、そしてこの文化の発展と啓発に尽くされている財団ですが、

この芳春院盆栽庭園に貴重な名木を常時10点ほど、季節を替えて展示下さっています。


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推定樹齢800年を超える、上杉謙信公由来の一位、徳川慶喜公遺愛の五葉松、

明治天皇の弟君 伏見宮貞愛親王遺愛の宮様楓、国風賞受賞樹となれば枚挙に暇がありません。

来年の今頃には、拡大された庭園に更なる名樹達を迎えて、展示棟での名器や名鉢、名水石の展示も始まります。


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まだ5年、ここから10年、いずれは100年の盆栽庭園となる事を目的に財団の活動と共に過ごしています。

是非京都にお越しの時は、いらして下さい。

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