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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽管理


お客様のご依頼で、一昨年に日本では制作不可能とされた1m50cmを超える鉢を中国宜興に作ってもらい、今春に植えた大型黒松。

お屋敷の外門前に“鎮座“しています。


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この大きさになると、黒松盆栽で行われる“芽切り“の手入れよりも、庭木でする透かし切りが、適切です。


今年は植替え年でもあり、今は芽数を増やす事が大切なので、脇芽を増やす為に、先日古葉取りを行いました。

生憎の雨の中、梯子や脚立でひと枝ずつ、昨年までの古葉を取る作業💦さすがの大きさ❗️

思いの外手間がかかりました。


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しかし、この作業をしておく事で、芽数が増えて、来年には枝々が重厚な姿になっていきます。

色々な盆栽の手入れ、時にはこのような“した事のない“手入れも経験です‼️


6月から7月の猛暑、一転して酷暑を予想していた8月の“冷夏“。

この2~3年の“日本はもうモンスーン気候ではなく亜熱帯“と言われた事が、

私達関東地方では、どうやって気候を読み取れば良いのか?わからない変動の年となりました。

“盆栽が灼かれる“と言う思いから、遮光設備の徹底をした6月。

去年は秋の彼岸過ぎまで遮光を外せない状態でした。

羽生市の隣、熊谷市には気象庁のポイントがあります。

昨年との比較にビックリです。

8月のデータです。

平均気温(昨年)30,1度(今年)27,2度

平均日照時間(昨年)229時間(今年)148時間

月間降雨量(昨年)46㎜(今年)129㎜❗️

どうしたらこんな差が予想できるでしょうか💦


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1週間程、曇天が続く予想の中、昨年より20日間早く、まずは松柏類の多い場所の遮光を外しました。

これ以上日照を避け続ければ、秋に盆栽の弱い枝を傷めてしまいます。


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晴れた猛暑が続けば“雨が欲しい“と願い、冷夏となれば、“晴れて欲しい“と思う私達。

気候と同じように、人間はいつもわがままでしょうね❗️


地球温暖化が叫ばれて久しくなります。

羽生の地も、連日40度になる猛暑続き💦 


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通常の日除け(寒冷纱)に加えて、暑さが溜まりやすい所にも、日除けの設置をしました。

少しでも夕方の気温を下げようと、庭の囲いの一部を、風が通るように、遮蔽式から、鉄筋の格子にも変えました💦


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埼玉県は、殆どが関東平野の中! 

山もなく、夕方の“山風“による冷気も降りてきません💧 

それでも“坂東太郎“の異名を持つ関東最大の大河“利根川“の川風が夕暮れになると爽風のように吹く日があります。

盆栽も人と同じく、暑い日でも、夜眠る頃に涼やかさがあれば、ぐっすり眠れます。

鉢の比熱で暑くなった盆中が、夕水と夕風で少しでも冷やされれば、盆栽達も根の呼吸が楽になります。

出来る事は少しでも❗️

樹を守る事が、私達盆栽家の夏の命題です❗️



五葉松の芽も伸び始めて、まもなく根を捌く植替えも出来なくなります。

どれだけやっても終わらない羽生の盆栽💦

今回、各地から応援をお願いして10人体制で2日間、大型作品を中心に植替え作業をしました。


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私も2日間丸々作業に従事するのは久しぶりです❗️

フォークリフトで上げなければ根ほどきが出来ない位の大型❗️


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それでも若い皆んなが協力してくれて40本の植替え作業を完了出来ました。

特に春花園、小林國雄先生の厚意で派遣して下さった3人、馬力はあるし、

気持ち良いくらい動きも姿勢も満点💯❗️


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羽生の卒業生の白石君も自分の植替えも大変な中、サブリーダー的に手伝ってくれました。

感謝感謝です🙇‍♂️

慶雲庵財団の名樹、四国小西さんから受け継いだ大阪松の巨樹、67歳の体はバキバキになりました💦

でも腰に鋏を持った時間は、どこか楽しいものです。

毎日こんな盆栽と“格闘“する時間の中に入られたら良いんですが😅


京都国際文化振興財団、通称「慶雲庵」よりお預かりしている稀少名盆栽「祖母五葉松」の“祖樹“の一群の久しぶりの植替えに挑みました❗️


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10年前、九州八女地方の一軒の家に秘蔵されていた“失われた品種“のされていた五葉松群を目にした時は、

現存していた事への驚きと、その半数を受け継ぐ責任を感じていました。

縁あってその後に旧高木盆栽財団を継承された慶雲庵、田中慶治理事長とのご縁で、

この中の名樹を納めさせて頂いたのが、昨日のように思い出されます。

独特の管理を百年以上続けてこられた旧蔵家、樹を痛めない事を何よりも大切にしてきたこの10年。


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今回久しぶりの植替えで、鉢から抜きあげ、しっかりと張った根を見て安堵と10年の培養の刻を思いました。

しかし、超が付く大物❗️

仲間達の応援を得て、“抜き手“・“ほどき手“・植え手“に分かれての作業‼️


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10年間で苔むした立ち上がりがスッキリとして、さあここからまた10年、守り役の仕事は続きます。

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