雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 飾り


観照会も皆様のご来園をたくさん頂き、無事に閉幕しました。

心から御礼申し上げます。

相変わらず💦ここからも雑木の葉刈り!

その後を追いかけて赤松~黒松の芽切り😓


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そんな時でも、皆様をお迎えする“応接庭園“の床の間は、季節の飾り、

そして盆栽飾りの王道と言える“松の飾り“の夏前の最後の時を迎えています。


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今回は五葉松の三幹、大観の富士!

貴船の滝石、相向かいには青葉のもみじの寄せ植え。

爽やかな雑木盆栽の飾りも美しいものですが、やっぱり「本床」に松柏盆栽が来るとピッとします❗️


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真柏や黒松が流通市場で高値を呼んでいますが、五葉松の美を忘れたくないものです。

仰ぐ霊峰富士にはやっぱり“常盤の翠“ 五葉松の葉色が似合います‼️


今年も桜を愛でる季節が来ました。

富士桜の枝垂れ性。

今から60年ほど前、埼玉の西部秩父地方のひとりの盆栽を愛する古老が、山中で珍しい桜を見つけました。

枝垂れ桜でも一重咲きの可憐な花、枝も細やかで、富士桜の変種であったこの樹の枝を挿し芽で増やして、

今では日本の盆栽界の春の人気種のひとつにまでなりました。


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私もこの枝垂れ桜が大好きで、羽生には培養作品も含めて50本以上が大切に作られています。

この樹も毎年羽生雨竹亭の応接を飾る樹として、良き花姿を楽しませてくれています。

今年は去年とはまた少し変えた飾りをしてみました。

朧月の掛物に大きな水を湛える水石との取合わせ。月と桜が水鏡に映るような世界!


千年前の都人達が桜に想った歌が残ります。


「ひさかたの 光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむ」

(古今和歌集・紀貫之)

「糸桜 しづくこぼるるさま見れば 春の涙のかかるなるらん」

(江戸時代・読み人知らず)


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久しぶりに応接に銀屏風を立てて、この桜に“牛車”(ぎっしゃ)を脇飾りにしてみました。

“都大路”(千年前の京都の中心部)を行き交う貴族達の世界、目には桜の美しさ、そのままの“あの頃の都“を創ってみました。


この飾りをして“散り桜“となる頃、さあ💦押し寄せるほどの“植替え“です😅


今年の“中秋の名月“は10月6日と遅く💦

何となく秋めいてきた空気の中、床飾りだけでも名月の飾りをしてみました。

ススキの穂もまだ上がらぬ中なので、最近手に入れた名月の掛軸を使って、

どこか“秋風“を感じる席を創ってみました!


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長谷川玉純の「名月図」澄み切った天空に浮かぶ名月、

煌々とした雰囲気が良く出ている掛軸として気に入りました!


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脇床に五葉松根連りの石付。

右方から吹く風が木立を左になびかせている風情が良く表現されています。


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左本床には瀬田川の梨地石、梨地の銀色の光が、月明かりを受けた山影を感じさせてくれます。

猛暑が続いた今年、まだまだ“秋“は来ませんが、気持だけは“天高く肥ゆる秋“を感じたいですね❗️


9月3日、久しぶりの海外講演で渡航する前、羽生の応接展示を早めのススキの飾りにしました。

記録的な連日の猛暑💧

マスコミは埼玉の最高気温に“熊谷市“をよく引用しますが、雨竹亭のある羽生市は、隣町のようなもの❗️

日々38度、時には40度にもなる今年の夏です。

昔なら“旧の盆が過ぎれば、朝夕には何処となく秋めいた風になる“と言われ、

まさにその通りでしたが、今は9月の声を聞いた中でも、真夏と変わりません💧

盆栽の遮光設備もいつ取れるやら…


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そんな中の“芒の飾り“    名筆田中訥言の月の図、まだ穂を見せぬ鷹の羽ススキ、

せめて秋の兆しを感じたくて、傍に虫籠を置きました。


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思えば、今年の“中秋の名月“十五夜は、9月ではなく10月⁉️

このままでは、秋風も月遅れの10月でしょうか😅


猛暑の続く羽生、連日35度超えでも、まだ梅雨明けになりません💦
盆栽も出来るだけの遮光設備を整えて、この夏を乗り切ってくれる事を祈るばかりです。
七夕の頃となり、毎年恒例の姫孟宗竹の床飾りをしました❗️

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この時だけに使う掛物、明治の大家・竹内栖鳳の「雨中の蛍図」が、今年の雨竹亭の床の間にも掛けられました。
涼やかな竹林の景、雨降る渓流の葉蔭に身を潜める蛍達。

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「東の大観・西の栖鳳」と謳われた竹内栖鳳。
掛物には30代まで名乗っていた「棲鳳」の印。
もうこの掛軸を手に入れて、20年以上! 
季節を彩る床の間の掛軸約20点も、ほぼ固定されてきました。
勿論現在のものより、さらに似合うものがあれば入れ替えていますが、間調子と筆の良いものとなると、中々ないものです。

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今年は、6月30日の、“夏越の祓“に因んだ、京都の夏の風物詩、「祇園祭り」の、長刀鉾の山車が描かれた掛物をうっかりかける時を逃してしまいました💧
季節の移ろいを失念するようでは、頭の中も“熱中症“ですね‼️

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