猛暑の中、盆栽の飾りも面倒になりがちな季節。
それでもこの季節ならではの飾りもあります。
勿論“重たい樹“や、重厚な名樹よりも、見ていてどこかスッと心地良さが感じられる涼やかさも欲しいものです。
中国北部原産の御柳(盆栽界では中国名の檉柳の方が一般的)は、飾れる盆栽も数少なく、この樹は同種として白眉の作品です。
これだけでも涼やかな風情を感じますが、これに立秋の季節感を足す形で、名月の掛軸、脇には水辺の景の水石。
柳(六角堂)には、川面の脇に立つ柳と、月の下を飛び交う蝙蝠の図。
水面には夕涼みの舟の置物。
夏の終わりの夕暮れの景色をそのまま切り取ったような席です。
勿論、松柏盆栽でも夏飾りは出来ます。
真柏の“細身ながら厳しさを隠し持つ樹“は、大家、横山大観先生の霞む山々の図が、心象風景として溶けあっています。
下にはその深淵な世界を眺める老師像。
深山の中に自分が佇んでいる錯覚を得る事が出来る席です。
季節を大切に、夏を飾る楽しみも良いものです。











