【次代を占う“創作盆栽“!タヌキというなかれ‼️】
各地での式典を終えて、木村先生と常州の王さんの庭(2万5千坪❗️)を散策しました。
約3,000点の大型盆栽が、散策路に点在する庭!
その一角にまるで何処かの厳しい自然世界を見る様な場所がありました。
よく見れば、仕立て中の真柏の素材群❗️

天然の舎利芸の素晴らしさは、“これは仕上げたら素晴らしい盆栽になる!“と、その舎利群の中へ分け入ってみると、
何と!そこにある真柏はすべて、“創作作品“ つまり枯れた真柏の舎利に溝を掘って苗木の真柏を入れ、3~5年の歳月を過ごしたものでした。

日本では“タヌキ“と言われて、低い評価で扱われてきたものです。
しかし、時代と言うものは、その時の社会の価値観を作っていくもので、
最近は完成度の高い“タヌキ“作品の真柏が、プロのオークション(例えば、業界中央の水曜会・羽生の天地会など、有力オークション)でも、
30~40万と言う落札が起きはじめています!

王さんは、
“高額な山採り真柏でも、舎利芸のつまらないものを数十万で買うなら、若木の根の強い創作品を、真実を伝えて紹介するのも現代の盆栽界“
と言います。
まさにその通りだと思います。
私が修業時代、今は国風展に数多く出品される宮島五葉、通称“大阪松“など、“接ぎ五葉など国風展に持ってきて“と蔑視されたものです。
また、真柏なども、今は国風展出品の過半数が、糸魚川真柏の枝接ぎで完成したものですが、
当時は“本性“と言って、キチンとした山採り真柏のまま出ないと、“枝接ぎか“と一段低く見られたものでした。
勿論、創作の真柏が国風展とは一概にいかないと思いますが、自然界からの素材入手が困難な今、
この様な技術で楽しめる盆栽に対しての理解と正当な価値評価が生まれてくる事は、とても良い事だと思います。

天然素材を手に入れる事だけでも高額な真柏。
若い資力がまだ乏しい盆栽人でも、自分の技量と目筋で作れる作品。
タヌキと言うなかれ❗️
次代の創作盆栽‼️