雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会


日本水石組合主催の第2回全国水石逸品展が、月末の土日、残暑厳しい都内上野グリーン倶楽部で開催されました。


IMG_4313


全国から100点近い水石の出品❗️

水石協会が催す早春の「日本水石名品展」※於・東京都美術館 とは、趣向を替えた、各ジャンル別の審査会を設けた展覧。

台座・水盤・姿・紋様・抽象・探石、水石趣味の楽しさを幅広く社会に伝える展示会として、私達業界人が“手弁当“の気持ちで構想したものです。


IMG_4314


水石展は基本的にその文化性を重んじる為、販売会場を設けないものが主流となっていますが、

市場や流通と言う愛好家も楽しみになる側面を融合した展覧を、水石協会と言う公益団体ではなく、

水石の専業者の団体だからこそ出来る企画を実行したものです。

“審美の趣味“とされる水石も、時代や社会の捉え方で、その趣味性も大きく変わりつつあります。

業界としても次代の愛好家の窓口としての展覧を目論んでの企画です。


IMG_4312


暗中模索しながらも、私達プロもこのような裾野を広げた企画の中で、勉強になる事も多く、

今後も多くの方々との親交を深める楽しい展示会になればと願っております。


大宮盆栽美術館と日本水石協会による、夏恒例の同美術館の水石展、「山水涼景〜水石の世界」後期展(8/8~8/27)の展示を担当しました。

盆栽村開村100年にあたる年、様々なイベントのある中、盆栽と両輪とされる水石の素晴らしさが少しでも伝えられればと、

愛好家の方々の見事な水石をカテゴリーを変えながら構成してみました。


IMG_4182


美術館ならではの床の間設え、真の間の台座石「五色高原」は歴史名石として久々の展示!

行の間には、水盤石に合わせて名筆“池大雅“の「月湧大江流」。

草の間は、水石界の恩人、渡辺如学庵旧蔵の「孤亭」。

ギャラリー展示は、大名風の水盤仕立の滝石、小品石の段飾り、夏飾りらしい渓流石の水盤仕立、

月明かりに照らされるような瀬田川石の台座石。

そして、伝来名石としての名高い、徳川家旧蔵の鞍馬石「瑞雲」。


IMG_4183


盆栽に比べれば、静かな趣味と言える水石ですが、対時して“石と会話“してみれば、色々なものが心の中に浮かび出るもの。

毎年重ねる展示会で、ほんの少しでも水石に興味を持って下さる方がいて下されば嬉しいです❗️


なお、展覧会中の8/16(土)13:30より、展示会場で、私のギャラリートークをさせて頂きます!

各席に込められた“想い“をお話しようと思います!是非いらして下さい❗️

(ギャラリートークへのご参加は当日有効の観覧券が必要です)


さいたま市大宮盆栽美術館

企画展「山水涼景〜水石の世界」

 前期展は終了しています


京都盆栽財団「慶雲庵」の支援母体である法人「TANAX」の依頼で、
京都山科の音無川沿いに建つ名亭「わらびの里」に財団所蔵の銘盆栽達を飾りました。

IMG_3782
人里離れたこの隠れ家的な名亭は、百年前に篤志家が建てたもの。
丁寧な管理で今に残っている事が嬉しい佇まいです。

IMG_3781
国風賞の花梨や錦木、1970年万博にも飾られた真柏、
そして加賀前田藩前田利家公の由来を持つ貴重盆栽登録樹、五葉松「百万石」、
室内にはほぼ未公開の德川慶喜公旧蔵の五葉松。

IMG_3783
若き上場企業の創業者の方々が、盆栽に対して、深い理解と趣味を持たれているとの事❗️
日本の次代を創る方々が、盆栽と言う日本の文化に親しんで下さる事は素晴らしく、
羽生で管理している財団の樹、長野県小布施町で鈴木伸二さんが守っている樹などを、
この為に遠く京都の地に運んで来ました‼️

文化と歴史を物語る盆栽達、彼らこそが真の日本文化の親善大使ですね❗️❗️


東北地方6県の各協会支部が連合で開催する盆栽展、今年は福島での開催。
福島の“奥座敷“飯坂温泉の会場には三十数点の逸樹が愛好家と共に集いました。

IMG_3733
やはり東北へ訪れると、初めて見る真柏の逸材に驚かされます❗️
秀材が減り続ける真柏、それでもこの地にはまだまだこれだけの“将来の名木“がある事が嬉しいものです。

IMG_3734
この展覧のレベルとなると、ベテランの愛好家の面目躍如と言ったところですが、
ここからの課題は、将来の為の“若い愛好家“への誘いと布武かと思います。

IMG_3735
“面白そうだな“・“盆栽、やってみたいな“
そんな気持ちの人達を少しずつでいいから、階段を昇るお手伝いが出来ないか?
私達の大切な役目だなあ!と思う時間になりました。


明治神宮の“花菖蒲“が咲く頃、毎年恒例のご奉納となった、本殿東回廊での『奉納盆栽水石展』も今年で25年、25回目の開催となりました。

IMG_3630
驚く程の海外(特に欧米)の方々の参観!
初めて観る“本物の盆栽と水石“を、iPhone片手に一日中展示の前は人だかりです💦
25年前、まだ新任の理事だった私の発案で始まった展覧もいつの間にか四半世紀。
あの頃と比べると、盆栽への社会の認知度も格段に上がっているように思います。

IMG_3631
“神域“に飾られた盆栽と水石達。
ある意味では、ここが現在国内で開催されている恒例展としては、場面、格式、共にトップと言えるかもしれません。

様々な種を観て頂こうと、13種の盆栽が並びました!
50回展を迎える頃には、私も生きていれば91歳💦
この展覧のお手伝いを継承して下さる後輩達が、それを迎える事を願う年になってしまいました😅

↑このページのトップヘ