雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


温暖化の影響で、羽生は五月末で気温30度の日が始まりました💦

盆栽も遮光が必要になってきます。


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こんな中、往時より水石の楽しみは夏が主人公でした。

現在は飾り易さから、台座石を楽しまれる方が大半となっていますが、昔は水盤石が主流、

そこに2~3割の台座石というバランスでした。


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水盤石も以前は砂を張り、水をたっぷりと浸らせて、水石を配し、更に水打ちをして飾る、という手順でしたが、

昨今は“空砂飾り“と称して、水を打たない設えが多くなりました。


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“水のない中に水を感じる“、勿論これも高尚な捉え方ですが、

やはり暑気にはたっぷりと水打ちを施した潤いある水盤仕立てが“涼を取る“気持ちにさせてくれます。

皆さんも、この設え準備こそも楽しんで頂きたいと思います。


下階の国風盆栽展が百回となる記念の年、開催初日から特に欧米からの来場者で、昨年の5割を超える連日の来場❗️


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今年は水石展も普段に増して、展示の内容に趣向を加えました。

寺内家にお願いしての、歴史的名石15石の企画展示、

小品石の愛好家として慧眼深い小林公一様による「茶席風水石飾り」の特別設え席など、

水石の深さや魅力をより広くお伝えする為の構成をしました。


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展示会そのもの自体、来場者の皆様に好評を頂き、特に海外の皆さんの水石に対する熱心さが年々高まることに驚きを覚える程でした。

“河原にあった石を美術館に?“と、当初この展覧そのものに疑問を投げかけられていたあの頃が、遠い昔の出来事のようです。


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50年以上、諸先輩達が願っていた、“文化としての水石“と言う世界の僅かでも、この展覧が役に立っているように思います。

“本家“日本の水石界や水石文化が、どれほど深いものか?

私達運営側がしっかりと構えないといけないほど、海外の水石熱は、追いかけてきます。

アメリカばかり行っていた水石講演、今年からは欧州にも行ってみようと思っています❗️


上野グリーン倶楽部を舞台に、1年で1番名木の盆栽達が、陳列販売される『立春盆栽大市』、

今年は初日から日本列島を襲った特大級の寒波の影響で、盆栽達も雪帽子を纏っての開幕⛄️


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屋外の棚での販売の方々は、寒さを凌ぎながらの商売💦

ホントに大変です😱

私達雨竹亭のブースは例年の通り、倶楽部2階、朝から賑わう2階の入場に驚きましたが、

凍る寒さの外を見てその意味が分かりました。


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しかし、さすが国風100回記念展❗️

海外、特に欧米の方々の来場と購買欲に驚かされました‼️ 

“円安ってホントに影響あるんだなあ“とつくづく思い知らされました。

日常的にネットショップでの展開をしている小店、展示のラインナップも、

“飾り易く、この機会に!“と思われるような価格帯を中心にしたところ、

お陰様で、連日閉店後、羽生に戻ってからの新しい商品の準備に追われる状況‼️


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そして恥ずかしいやら🫣びっくりやら🫢

“モリマエさん?“や、“WABI、写真❗️“と、海外の方からお声をかけて頂いたり、写真をお願いされたり!

YouTubeの「WABI CHANNEL」を、世界の方々が観てくださっている事に驚きました‼️

友人の業者と「あそこの樹、高すぎるよね」や「アイツ人情ってものがわかってないね」などと言っていると、“WABI、モリマエサン“の声💦 

ホント!地が出てしまう自分!気を付けないと💦


国風盆栽展の実質的売店の上野グリーン倶楽部『立春盆栽大市』が始まりました❗️

私達エスキューブ雨竹亭も、例年通り倶楽部2階の大半を使用して、特設ブースを作りました❗️


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名樹・名鉢・水石・水盤・添景、、、

普段からネットショップでも日々展示すると同じ活動をしている私達には、扱い慣れた部分もありますが、やはり国風展売店となれば別です。

国内有数(皆よく知った仲間ですが)の盆栽園がさすがの樹々を持ち寄っています。

搬入から7日のプレオープンの1日半の間に、出店しているプロ同士での、

1点数百万から千万クラスの名品が、僅か10分ほどで取引されるのもこのイベントです。


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私も搬入の日に、名木2点、銘鉢1点を手に入れました。

67歳を間近にする今、“もう商売は少し休みたい、同じ盆栽水石でも好きな事をしていたい“と思う事が多くなりました。

それでもこの場に来ると、52年続けてきた“血“が勝手に湧き立ってきます。性分でしょうかね💦

国風展開催前日の日、売店の方は増え続ける海外バイヤー(iPhoneを使って母国の愛好家と連絡を取り合ってオーダーをとる業者)が乱立。

初日の一般愛好家と“ブッキング“を起こす事が問題にもなり、業界は“売店を前日の午後を公開する“と言うルールを作りました。

当初はこの仕組みが功を奏した成果を上げ、出店業者も喜びましたが、前日のプレオープンを前に、

“搬入の手伝い“と言う名目で、このバイヤー達が前々日から入るようになり、“なぜ先に入れるんだ?“

という不満や些細なトラブルも起きてきました。

組合の方でルールを改定してもまたそれを掻い潜るように、名分を設けて先入りするバイヤー達。

一斉に来れば、商談が混乱する事もありますが、先入りをあの手この手ですり抜ける“利口“な人達とルールを大切にする“真面目“な人達の葛藤。

これは今もあり、今回も“前日の午後からの入場OKですよ“と言い続けた私の言葉を守って下さった方々、

でもやはり先に売店を一巡した方々がいる中、申し訳ないような、これを止められない自分に忸怩たる思いを持つ感じるばかりでした。


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そんな中でも売店は愛好家の垂涎の世界。

私達プロ専業者にとっても、自身の店の晴れ舞台。

“雨竹亭の店はいいね“  そんな声が何処からか聞こえてくるような店にできるよう、今年も頑張ります‼️


“水石界の発展の為“と思って書き始めた「名石探訪」は、

各地に眠る未公開の水石名品を誌上でご紹介する企画として、100回を迎えるまで続けました。

これだけ書けば少しは水石界の役に立ったものと思ったら、出版社側より、

“こういった記事は森前さんしか書けないので、何か形を変えて続けてほしい“と、即座に言われて、

思案の末に

“ここからはその時書きたい事を自由に書かせて頂く“として「水石よもやま話」は始まりました。

今回で19回💧

毎回“何を書こうか“と浅学の身をつくづく感じながら、その時その時に思い付く内容を認めてきました。

時にはニュース性、時には展覧会内容、そして今回のような“自分が今本当に思っている事など、

水石界を取り巻く様々な事を気ままに書いています。

今回は久しぶりに、“ちょっと重く“ 水石の飾りの事などを書いてみました。


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季節を捉えた“当たり前の飾り“には大切な基本がありますが、

そこに届く心の有り様、更には石を深く見つめてこそ観えるその石しか醸し出せない“何か“を捉える自分。


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伝えたい事多く、堂々巡りになってしまいそうな解釈の難しさなど、

飾る事なく有りのままで読者の方々に綴っているつもりです。


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盆栽も水石も突き詰めて行けば、最後に引き算をし尽くした端的なものへと導かれると言う原理、

それでもそこに届くには多くの“まわり道“をした末でないと見えてこない道がある事。

どこまで行っても尽きぬ道ですが、“その先にあるもの“があるなら只々歩いてみたいと思っています。

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