雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


“愛好家と業者の交流“の場としての願いを込めて始まった展示会。


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会を重ねるごとに展示と売店が楽しめる水石展が定着してきた感❗️

閉幕後に予定されている水石大オークションに出品される中の秀品数十点が

“内覧“という形で売店一角に一堂に展示されました。


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“幻の呑平水盤“、銅水盤最高峰の“原田峯雲“、古渡烏泥の名鉢、そして本邦初公開の鋳銅添景の絶品『英正』80点の展示❗️

プロと愛好家が、“これはいくら位で落札されるのか?“など、各所からヒソヒソ話が聞こえてきました。


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展示の方も、著名水石大家には、特別出品として審査対象外とさせて頂き、

台座石・水盤石・姿石・紋様石・抽象石・そして探石部門と、

各部門ごとに採点式の先行審査で、上位3点を選出。

その3点を最終審査でこれも採点式で公開選考。

出品者の席札は伏せられて、誰のものか分からぬようにして、審査員は“忖度なし“のガチンコ審査❗️

水石は本来、一石ずつの表情と見所を持つもの。

優劣を競うものではありません。


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しかし、水石趣味をより分かりやすく若い趣味家の方々に注目して頂く意味での新たな試みが、この展覧で行われています。

“ここはこうした方がいいね“など、毎回の試行錯誤を繰り返しての今❗️

皆さんも今後も是非見守って下さい。


8/29~8/30は、3年目となる上野グリーン倶楽部での『全国水石逸品展』。

そしてその翌日8/31には、大オークションがあります。

昨年・一昨年も記録的な出来高となったこのイベント、市場は“高く売れる所に名品が出てくる“の原理通り、

主催側の私の所にも、先預り品として、多くの水石や盆器・水盤が届いています。


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“ああ、こんなものもまだ日本にあったのか“と思う珍しいものもあり、やはり久しぶりに見る道具類には胸躍るものがあります。


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依頼を受けて預りに行けば、愛好家の方々は半世紀をかけてこれほどの物を蒐集されているのだなあ、

とあらためて趣味の深さと目筋、そして時の長さを思います。

千点に及ぶオークション💦 


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盆栽の方は業界の相方が居るので、心強いですが、水石や器物は、安価品を除いてすべて私の競り声😅

さて今年も“喉が渇れない“ように気を付けます‼️


毎年、夏の恒例企画として、大宮盆栽美術館で開催される水石展

山水涼景・水石の世界」(7/17~8/26)の前期(~8/5)の飾り付けに行ってきました。


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ホール・単体×5席・床飾り×3席の展示が、後期展(8/7~8/26)での入替で計17席が展示されます。

私達日本水石協会との共同主催の形で、もう長くお手伝いしていますが、

最近は前期を加藤蔓青園さん・後期を私達エスキューブで、殆どを準備しています。

また、私達も勉強になるのが、前後期共に、“ギャラリートークと称して、加藤さん・森前の展示品を中心とした解説が期間中に行われる事です。


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来館される方々に、展示品の説明をしながら“水石の素晴らしさ“を少しでも伝えられたらと思いながら、

初心者の観覧者にもわかりやすく伝える言葉を探す良き機会として“学びの場“だと思って挑んでいます。

美術館側も運営体制が少しずつ変更されて、今は水石展示の際に、山野草などの添えを飾る事も出来るようになりました。


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長沢理事長・加藤さん・美術館の田口さん、休館日の美術館は意外にいいものでした❗️

夏の一日、ぜひ皆さんも大宮の盆栽美術館へ行ってみて下さい❗️

フィレンツェに近い“中世の街並み“のパドバ。

ここに暮らす盆栽家のエドワルドご夫妻。

今回のイタリア講演旅行の多くのサポートして下さった方々の中でも、公私に渡って帰国するまで、私達に寄り添って下さったお二人。


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とても変わった経歴の方で、何と!30才まで(現在私とひとつ違いの66才)イタリアを代表する管弦楽のオーボエ奏者❗️

20才の頃から盆栽を趣味にされていて、どうしてもプロの作家として人生を謳歌したいと、

奥様を説得してご苦労して現在の盆栽園を作られたそうです。

古典的な盆栽観を大切になさるエドワルドさん。

基本的にご自身が手がけた盆栽を売ることなく、盆栽教室で生計を立てるのに10年かかったとのこと!

現在生徒さん150名!週3回開催、1回の参加費約1万円!(日本ではとても無理!)

しかも奥様は1回8~10名が9時〜18時までいるので、お昼ごはんも全員分毎回作られるとの事💦


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“自然を観よう!“と2泊で連れて行ってくれた北イタリアのアルプス「ドロミテ国立公園」の美しさは言葉になりません。

遥かに聳える氷河が削り取った山々。

“イタリアの方々の水石の心の中の原点はここにあるんだ“と、交流をここから深めるためにも来て良かったと思いました。

帰国の前夜は、“1年ぶりに演奏する“オーボエを聴かせて下さいました。


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ナマでクラッシックの演奏を目の前で聴くなんて初めての体験。

“本物はすごい!“と思うと共に、これを日本の盆栽展で演奏できないものか?“と、いつもの悪い“思い付きの面白い事“の病気が発病しました(笑)

水石に対するイタリアの方々の慧眼の深さ、日本の文化や歴史に対する研究。

講演する私にとっても楽しいものでした。

外国で“森前、谷崎の陰翳礼賛はどう思う? “もののあはれ“は、水石でどのように表現されるか? 楽しくてゾクゾクしました❗️


エドワルドさんご夫妻は、秋のヨーロッパでの展覧会の打合せで9月には来日の予定、今回のお礼を込めて何処かに案内したいと伝えると、“桂離宮“❗️日本人も頑張らないと💦‼️


5年以上前から懇願を受けていたイタリア水石講演。

今回あくまで私的な旅程の中で組む事になりました。

イタリア・トスカーニャ地方のイエナ。

ワインの里として、500年を超える建物が当たり前の地❗️

現地の著名盆栽家、ロレンツォさんの邸宅をお借りしての講演。


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ローマ・フィレンツェなどから集まった熱心な方々。

どこかでお会いしたような…?

皆さん都美水石展の時などに、羽生までいらした方が半数以上❗️

3時間の予定を4時間半‼️ 

果たして日本で今これだけの水石に対しての探究の熱意があるものか!驚きました!


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持参できる講演用の水石や掛物にも限界がある中、少しでも私が培った水石の知識が役に立てばと、

模造紙に筆で書いたり、各自が持って来た石をみんなで“見立て“たり、楽しい時間になりました。

目の前には1000年前の教会や十字軍遠征の記念碑など、イタリアは日本と同じく、歴史の積み重ねが人々の生活の隣にありました。

そのアイデンティティが、盆栽や水石に対するこの国ならではの考え方にも影響しているようです。


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特にロレンツォさん自身も、盆栽に対しての姿勢が、私達が小僧の頃に教わった、

“作りすぎるな!自我を出し過ぎるな“を探求されていました。


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ご自身の盆栽は売らないらしいです。

それもそのはず!聞けば近くに古城もお持ちとの事❗️

恐れ入りました💦

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