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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


福島市、先日“舩山コレクション“舩山邸に定期的な手入れに伺った時、舩山氏と長い交流を持つ、

近在の盆栽家、二瓶淑夫先輩の所に初めて拝見に伺いました。


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盆栽協会「吾妻支部」の毎年の展覧会や、支部の国風展見学会などで、顔見知りではありましたが、

舩山邸の出入り方でもある私は、近隣の盆栽家の方々の所を廻るのは、地域の皆さんの長閑な交流の中に首を突っ込むような印象を持たれるようで、

長くご遠慮してきました。

“二瓶さんは溢れる程の盆栽を持っているが、殆ど売ってくれないよ。まだ仕上がっていない素材ばかりだよ“  

そんな人づての印象ばかりが私の中にも先入観としてありました。

お伺いして、その素材のレベル、量、すべてに圧倒されました。


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半懸崖風の吾妻五葉松の特徴的な樹を中心に、庭を埋め尽くす樹達。

私の訪問を歓迎してくれて、ここにある五葉松がどのようにして今に至ったかを説明してくれました。

奥様と2人、どのような日々をどのような気持ちでここまで歩まれてきたものか❗️

盆栽家としての在り方、盆栽を供として過ごす人生とは?と、自分に問いかける時になりました。

あと数年で八十路となられる中、“もう少し作る時間が欲しくなった“と言う二瓶さん。


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隣の培養畑には、吾妻五葉松の実生苗がびっしり作られていました。

"次の時代のために!!!"

東日本の代表的な五葉松としては、「那須五葉松」が、海外を含めてもてはやされていますが、

盆栽界に受け継がれる多くの“那須五葉松らしき古樹“の多くは吾妻の産樹なのです。

作られている将来の名樹達も選び抜かれた葉性良きもの!

世に出る頃にはいつの間にか、那須五葉松になってるものがあるでしょう。

吾妻五葉松の守り人、ここからの作出、そしてこれを受け継ぐ人達の登場を願いたいです。


毎年夏休みの前に頼まれている、雨竹亭のある羽生市の街中、南小学校の6年生を対象にした盆栽の文化体験授業。

今年も同校体育館で行いました。


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樹齢500年近い真柏の古木から、羽生で種を蒔いて作ったもみじの手のひらに載る小さな樹。

ひと組ずつ1時限の授業なので、大切な“伝えたい事“を絞っての時間になりました。

盆栽は鉢の中で生きるもの、人が寄り添うことで生きて姿を見せてくれます。


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自分の事ばかりで、樹の事を忘れていれば、数百年の命もたった数日で弱り始めて、10日も忘れれば、静かに命の灯火は消えてしまう。

子ども達に伝えたいのは、ペットも同じ! 

生きるものを自分が持てば、それの命を守る責任があること!

自分の身の回りも同じで、誰もひとりきりでは生きていけず、見えないように誰かに助けられていること!

だから、友達やクラスメイトの中に、元気がない子や、ショゲている子がいたら「だいじょうぶ?」と声をかけてあげてほしいと。

人の気持ちに寄り添う事で、自分もどこかで誰かに助けられている感謝を思い出してほしいと。

其々の盆栽をキラキラとした眼で見る子達を見ていると、こんな自分でも、盆栽を通して、何かを伝えたい。

何かを心の中の記憶に残してほしい、願う日でした。


私がナビゲーターを務めるYouTubeチャンネル、「WABI CHANNEL」の撮影を兼ねて、

木村正彦先生門下、若手頭角の作家、森山義彦先生の協力を得て、この季節がベストタイミングの真柏の皮剥き施術を行いました。


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苗木の頃から畑で捻転曲芸を付けて無駄枝を走らせて太らせた素材。

僅か数時間の間に森山先生の手で、将来の中品逸材の片鱗が見えるまでになりました。


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“明日売れるもの“に偏りがちな我が業界💦 

出来れば少しでもプロ仲間の皆で、このような“次の時代への作出というものも、心掛けたいものです。

荒ぶれた素材が価値あるものに変貌するこの作業、楽しいものです❗️


日本水石協会主催による、明治神宮東回廊での『奉納盆栽水石展』(〜6/8)が開幕されました。


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20年以上続くこの奉納展覧も、年々の参加席数増加で、今回はMAXと言える、名樹22点、名石15点、総計37点の展示となりました❗️

台風の影響で本来の搬入日6/3を初日の6/4に繰り延べての搬入💦

結界を作って押し寄せる大勢の参拝者を遮っての飾り付け🥵


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連日の海外からの観覧者で、展示された樹や水石が見えないほど❗️

ここに訪れる外国の数万の方々にとっては、その殆どが初めて見る日本の盆栽と水石。


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私達の業界は、基本的に“マニアックな“愛好家のお相手をして来ましたが、

ここからの次の時代を考えると、このように“盆栽はすごい!水石はクール!“

と捉える一般の方々とどのように市場や窓を開いていくかが、“鍵“になっているように思います。

帝都の神域に飾られた盆栽水石達。

ある意味、最高の位高い展覧です。


コロナ禍など諸々の事情で訪れる機会がなかった四国高松“鬼無“の里。

久しぶりに懐しい面々の所に伺いました。

この4~5年で、盆栽界を取り巻く環境も目まぐるしく変わりました。

海外勢の圧倒的な“何でも買う“勢いは薄れて、“目が効く買い方“に変化してきました。

それでも国内唯一の盆栽生産の里である鬼無は、きっと売りやすい物がガラガラになっているだろうかと思いました。

巡回して分かったのは、“鬼無は変わらず“でした。

各所とも、自分の出来る生産に日々を過ごされていました。


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案内役をお願いした北谷養盛園さんの“大阪松“の秘匿培養里には、行き届いた手入れがされた数千本の大阪松が健やかに育っていました。

育成を続けても、昔と違い現在の経済では採算が取れるはずもない大量の樹々、それでも3代にわたって守り育てて来た逸材達を唯々無心に作っていく。

そんな気持ちがこの鬼無には今も息づいていました。


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私達中央の盆栽業を担う者たちは、生産地と言う世界とどの様に関わって協力していくべきか?

一考しなければならない時が目の前に来ているように思います。

相変わらず、“巡回“のつもりで行った鬼無ですが、結局近々、引取りにトラックを仕立てるようになりました💦

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