2015年11月01日 雨竹亭で初めての“秋の観賞会”スタート 昨年まで栃木県鹿沼市の花木センターで開催していた「至宝展」を今秋からは本店雨竹亭で「秋の観賞会」として皆さんをお招きして開くことになりました。盆栽が色とりどりの表情を見せてくれる心地良い季節の始まりです。床の間は格調高く黒松に日の出の掛け軸、脇に瀬田川の遠山石。庭園に散りばめられた盆栽達も秋色の装いになっています。
2015年09月08日 秋飾りの工夫 盆栽と水石と掛軸 この間 ブログで紹介した五葉松の根連なりを私の所で“出仕事”に来ている森山義彦君(木村正彦先生のお弟子さん 修行を終えて九州から来ている)が軽く整える整枝針金を施しました。雨竹亭の応接 床の間も“秋飾り”の季節となり、「風に靡く松林、仰ぐ名月の向こうには訪れる秋を思わせる稜線美しい鞍馬の遠山石」 。五葉松だけでは伝えきれない季節感を名月(掛軸)遠山石(秋色)で表現しました。当たり前の飾り、一番“間調子”が大切な飾り。
2015年08月05日 人も盆栽も暑い時は“帽子”を 連日の猛暑は羽生本店の温度計を40度越えとしています。雨竹亭も四棟の防寒防暑用のハウスがあり、梅雨明け前に遮光網が張り終えてあります。昔は寒冷紗の名で黒い1種類のタイプしかありませんでしたが、今は用途に応じた様々な種類のものがあります。私達は写真の白い遮光率2~30%のものをここ数年利用しています。白や銀色は太陽光を反射して、内側に熱を通しにくいので、夕方の温度は外側と2~3度違います。日差しの強さも程よく、炎天下の直陽は完成度の高い盆栽の樹冠部分を“焦がして”しまいます。朝夕の水で鉢中の温度を下げ、遮光によって守ってあげる・・・夏の管理の愛情が秋冬の美しさと健康に大切です。“松類も度を越す炎天は害”なのを忘れないで下さい。
2015年07月30日 【観音様が盆栽を守っています】 私共の本園である「羽生雨竹亭」の“お迎え庭園”に建つ「雨竹堂」は、おそらく盆栽園に盆栽の為に建てられた唯一の観音堂です。四方屋根の四畳半程のこの観音堂は、臨済禅の大本山京都大徳寺塔頭「芳春院」ご住職である秋吉則州和尚によって名付けられました。私が雨竹亭を造る時、その中に生きる盆栽、人間など“生きとし生けるものすべてを守って頂く”『救いのシンボル』を必ず建てようと心に決めていました。粗末な御堂に見えますが(予算が無かったので確かにそうなのですが)基壇や銅張りの宝形造、使用された古材の一部は近代日本画壇を牽引して大観春草達を導いた岡倉天心の五浦仮住いの遺り材です。ちょうど10年前、この観音堂落成に初めて埼玉県に赴かれた芳春院ご住職によって、唐時代の石仏観音は「開眼」され、今もこの雨竹亭に生きる盆栽達を守り続けています。もう一つ、雨竹亭、雨竹庵、雨竹堂と私が興しました処は皆〈雨竹〉の名が付いていますが、これは私の“号”でもあります。私を育てて下さった多くの愛好家の方々が教えを受けた片山一雨先生の“雨”、そして15歳から23年私を育てこの道に導いて頂いた盆栽の師匠須藤雨伯が持つ竹楓園の“竹”です。禅語にある「雨過竹風清」“雨あがり、竹林には清々しい風が吹く” つまり、人生も辛く厳しい刻(雨)を経てこそ、心晴れる素晴らしいものとなる、という事がこの「雨竹」には込められています。非力浅学なのに気持ちばかりが “盆栽を通してその奥に見える何か” を探したくて五十も半ばを過ぎました。お時間があれば、是非この観音堂もご覧になりにいらして下さい。