雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹亭


春と秋、年2回、羽生雨竹亭で開催する観照会。

今年も秋の飾りを庭内に設えてみました。

普段、どうしても“その時にお客様に求められるもの“を中心の商売や店作りになってしまいますが、

この時だけは、細やかな足元にあるような樹なども、精一杯のお化粧をして、展示場や庭を彩るようにしています。


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雨竹亭の特徴である、“盆栽も水石も最終的には飾るもの“と言う意味で、水石や盆器、掛軸に飾り道具。

収蔵庫も含めてすべてを開放してご覧頂けるようにしています。


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応接の床の間には、“松風“を感じる、名匠木村正彦先生の施術による、五葉松の根連り!

季節を添える為に掛軸には、今井景樹の“月に散り紅葉“、そして彼方に見える佐渡赤玉石の名石。


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脇には山里の景色そのままの柿の盆栽。


私がナビゲーターを務めるYouTube「WABI CHANNEL」などの影響で、若いご夫婦連れの来園も多くなった雨竹亭。

訪れた方々すべてが、名木名石だけではなく、盆栽水石の素晴らしさを満喫頂ければと願っています。


秋の観照会についてはこちらから


羽生雨竹亭の正門中に広がる応接庭園。

毎年秋の彼岸の頃になると、庭園の南面塀沿いの築山に深紅の花、清楚な白の花を咲かせる彼岸花が、

築山の上にスッと茎を伸ばして可憐な花姿を見せてくれます。


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普段は彼岸の入り(9月20日頃)には少しずつ花を咲かせるのですが、記録的な猛暑の影響?でしょうか?

今年は紅花が25日頃、白花が30日頃になりました💦


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羽生の田畑の畦道も彼岸花は今年は少し少ないように思います。

庭にこの花が咲くと、もう秋!

さあ、忙しい盆栽の季節が来ます❗️


今年の“中秋の名月“は10月6日と遅く💦

何となく秋めいてきた空気の中、床飾りだけでも名月の飾りをしてみました。

ススキの穂もまだ上がらぬ中なので、最近手に入れた名月の掛軸を使って、

どこか“秋風“を感じる席を創ってみました!


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長谷川玉純の「名月図」澄み切った天空に浮かぶ名月、

煌々とした雰囲気が良く出ている掛軸として気に入りました!


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脇床に五葉松根連りの石付。

右方から吹く風が木立を左になびかせている風情が良く表現されています。


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左本床には瀬田川の梨地石、梨地の銀色の光が、月明かりを受けた山影を感じさせてくれます。

猛暑が続いた今年、まだまだ“秋“は来ませんが、気持だけは“天高く肥ゆる秋“を感じたいですね❗️


9月3日、久しぶりの海外講演で渡航する前、羽生の応接展示を早めのススキの飾りにしました。

記録的な連日の猛暑💧

マスコミは埼玉の最高気温に“熊谷市“をよく引用しますが、雨竹亭のある羽生市は、隣町のようなもの❗️

日々38度、時には40度にもなる今年の夏です。

昔なら“旧の盆が過ぎれば、朝夕には何処となく秋めいた風になる“と言われ、

まさにその通りでしたが、今は9月の声を聞いた中でも、真夏と変わりません💧

盆栽の遮光設備もいつ取れるやら…


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そんな中の“芒の飾り“    名筆田中訥言の月の図、まだ穂を見せぬ鷹の羽ススキ、

せめて秋の兆しを感じたくて、傍に虫籠を置きました。


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思えば、今年の“中秋の名月“十五夜は、9月ではなく10月⁉️

このままでは、秋風も月遅れの10月でしょうか😅


どこで終わったのか?わからないような“梅雨明け“! 
最高気温の地点で有名な熊谷市に近い羽生の地。
35度を毎日超える羽生雨竹亭は朝夕の水は勿論のこと、
盆栽達に“日陰“を作ってあげることの大切さが年々増しています。

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10年ほど前までは、五葉松など松柏類には遮光など必要なかったのですが、
今年は更に各所に遮光設備を増設している有り様です💧

日陰を作らないと樹冠部分が灼けてしまい、日照が足りないと、内側の弱い枝の芽が弱ってしまう😓 
置き場と樹々によっての管理に頭を痛める日々が、ここから悲願の頃まで続きます。

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果物も野菜も、高温の為、作出地が少しずつ北に上がってゆく日本。
さて、私がリタイアする頃には、日本の盆栽業の事情はどうなっているものやら💦
とにかく、人も盆栽も、“アツサニマケズ・・“  乗り切って‼️

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