雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹亭


秋の彼岸を迎えて、羽生雨竹亭の庭内も少しずつ“秋景色“にと変わりつつあります。

庭の彼岸花も早々と咲きました❗️


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応接庭園の展示場も早めに掛け替えてみました。

紅葉の紅葉の葉、盆栽や水石の合わせ掛物の筆頭の「月」に関わるもの❗️

そして富士やスズメの小鳥達。


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ここからこの下に、盆栽水石を蔵内から“新人達“が並び始めます。


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このブログ・ネットショップ・そして私が続けているYouTubeの「WABI CHANNEL」をご覧の皆さんが、この羽生まで訪れて下さる佳き季節。

初めて多くの盆栽や水石、そして掛軸や諸道具。

色々な“出会い“の中で、ご自分の大好きな世界を見つけて下さるように‼️


6月から7月の猛暑、一転して酷暑を予想していた8月の“冷夏“。

この2~3年の“日本はもうモンスーン気候ではなく亜熱帯“と言われた事が、

私達関東地方では、どうやって気候を読み取れば良いのか?わからない変動の年となりました。

“盆栽が灼かれる“と言う思いから、遮光設備の徹底をした6月。

去年は秋の彼岸過ぎまで遮光を外せない状態でした。

羽生市の隣、熊谷市には気象庁のポイントがあります。

昨年との比較にビックリです。

8月のデータです。

平均気温(昨年)30,1度(今年)27,2度

平均日照時間(昨年)229時間(今年)148時間

月間降雨量(昨年)46㎜(今年)129㎜❗️

どうしたらこんな差が予想できるでしょうか💦


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1週間程、曇天が続く予想の中、昨年より20日間早く、まずは松柏類の多い場所の遮光を外しました。

これ以上日照を避け続ければ、秋に盆栽の弱い枝を傷めてしまいます。


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晴れた猛暑が続けば“雨が欲しい“と願い、冷夏となれば、“晴れて欲しい“と思う私達。

気候と同じように、人間はいつもわがままでしょうね❗️


少し早めの“名月の飾り“をススキでしてみました。

「三日月に観月亭」・「月にウサギ」・「月に虫籠」、其々に季節を謳った情緒の世界があります。

江戸期大和絵の大家、土佐光起の三日月は、銀泥で描かれた秀作!


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でも、主飾りをススキとした場合、ススキの持つ格(真行草の草の位)の世界と光起の掛軸の“真の格“が主従逆転している感もあります。

やはりススキには、訥言の満月の方が、表具も文人好みで大人しく、ススキを映させてくれます。


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木彫のウサギも、駿河千本竹細工の匠の技活きた虫籠も、共に良く似合いますが、

自然の風景と“人“の思いが織り重なる世界観が表れる虫籠の方が、その“奧“にある“語らぬ世界観“を謳っているように思います。


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ススキの飾りひとつ、されど深い世界。

設えは幾度やっても、“これで完成“と言う所がありません💦 

難しく!そして楽しく‼️


70年ほどに1回、花を咲かせて立ち枯れる姫孟宗竹。

今年6月に20年来作り続けたすべての鉢が全滅になった悲しい出来事。


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本当に一斉に立ち枯れる事に驚きを覚えました。


そして・・昨日培養場の片隅にあったこの鉢群は、若い芽を一斉に吹き始めていました❗️

根は生きていました❗️


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勿論、ここから元の姿にするには5〜6年かかるでしょう。

1・2年丈を伸ばして、そこからすぐって、生きてくれた根から生まれた“ひこばえ“が、

また新しい感動を与えてくれる事に、命というものの“輪廻“の有り難さを本当に感じました。


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このブログを書いている次の日は丁度終戦記念日。

私の親の世代は、“焼け野原“から今の平和な日本を作ってくれました。

小さな出来事ですが、この姫孟宗竹達も、私に“諦めずに作る“心を教えてくれました。

必ず皆さんの前に飾れる作品に戻してみる❗️と。


地球温暖化が叫ばれて久しくなります。

羽生の地も、連日40度になる猛暑続き💦 


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通常の日除け(寒冷纱)に加えて、暑さが溜まりやすい所にも、日除けの設置をしました。

少しでも夕方の気温を下げようと、庭の囲いの一部を、風が通るように、遮蔽式から、鉄筋の格子にも変えました💦


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埼玉県は、殆どが関東平野の中! 

山もなく、夕方の“山風“による冷気も降りてきません💧 

それでも“坂東太郎“の異名を持つ関東最大の大河“利根川“の川風が夕暮れになると爽風のように吹く日があります。

盆栽も人と同じく、暑い日でも、夜眠る頃に涼やかさがあれば、ぐっすり眠れます。

鉢の比熱で暑くなった盆中が、夕水と夕風で少しでも冷やされれば、盆栽達も根の呼吸が楽になります。

出来る事は少しでも❗️

樹を守る事が、私達盆栽家の夏の命題です❗️


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