雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2026年08月

年間契約数が年々増加しているエスキューブ「銀座雨竹庵」のレンタル盆栽サービス。

10日間程度飾る盆栽達がお客様の前で、いつも健康で葉色良く飾る事に、

“2日に1度の巡回手入れと水かけ“ を25年以上続けて来た結果が、多くのお得意様に評価頂いたのだと思います。

それでも時には“鋏手入れ“が必要になります。

猛暑の1日、皆んなで真柏の“透し切込み“をしました。


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レンタル盆栽のディスプレイ場所は、法人様の社屋入り口、各商店のデコレーションと多岐に渡り、

ご覧になる方々の殆どは、初めてきちんとした盆栽を観る方達。

スタッフにも“盆栽は初めてでも、都会の社会の中で活躍されている方々、様々な美しいシーンを記憶されている。

その方々はご自身の美的経験の中で、その盆栽の素晴らしさを感得されている。プロとしてどんな細やかな樹でも真剣勝負で“ と伝えています。

培養の進みで葉組みがしっかりして、ともすれば“繁茂し過ぎ“となった樹を、飾られた時、“スッキリと見える“ 透し切り“です。


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普段は黙々とレンタル品の手入れに勤しむスタッフ達ですが、森山義彦師を招いての合同作業。

目で見て、そばで体験して、少しでも感覚を掴んでくれると嬉しいです。


地球温暖化が叫ばれて久しくなります。

羽生の地も、連日40度になる猛暑続き💦 


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通常の日除け(寒冷纱)に加えて、暑さが溜まりやすい所にも、日除けの設置をしました。

少しでも夕方の気温を下げようと、庭の囲いの一部を、風が通るように、遮蔽式から、鉄筋の格子にも変えました💦


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埼玉県は、殆どが関東平野の中! 

山もなく、夕方の“山風“による冷気も降りてきません💧 

それでも“坂東太郎“の異名を持つ関東最大の大河“利根川“の川風が夕暮れになると爽風のように吹く日があります。

盆栽も人と同じく、暑い日でも、夜眠る頃に涼やかさがあれば、ぐっすり眠れます。

鉢の比熱で暑くなった盆中が、夕水と夕風で少しでも冷やされれば、盆栽達も根の呼吸が楽になります。

出来る事は少しでも❗️

樹を守る事が、私達盆栽家の夏の命題です❗️



猛暑の中、盆栽の飾りも面倒になりがちな季節。

それでもこの季節ならではの飾りもあります。

勿論“重たい樹“や、重厚な名樹よりも、見ていてどこかスッと心地良さが感じられる涼やかさも欲しいものです。


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中国北部原産の御柳(盆栽界では中国名の檉柳の方が一般的)は、飾れる盆栽も数少なく、この樹は同種として白眉の作品です。

これだけでも涼やかな風情を感じますが、これに立秋の季節感を足す形で、名月の掛軸、脇には水辺の景の水石。


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柳(六角堂)には、川面の脇に立つ柳と、月の下を飛び交う蝙蝠の図。

水面には夕涼みの舟の置物。

夏の終わりの夕暮れの景色をそのまま切り取ったような席です。


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勿論、松柏盆栽でも夏飾りは出来ます。

真柏の“細身ながら厳しさを隠し持つ樹“は、大家、横山大観先生の霞む山々の図が、心象風景として溶けあっています。

下にはその深淵な世界を眺める老師像。

深山の中に自分が佇んでいる錯覚を得る事が出来る席です。

季節を大切に、夏を飾る楽しみも良いものです。

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