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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2026年07月


先日木村正彦先生に呼ばれて、樹相作りをお願いしてある真柏の構想の件でお話をさせて頂きました。


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“森前君、この上部3分の1は、樹冠を立て変えて低くして、天舎利にしたらどうだろうか?“と、

バサバサだった樹にある程度の樹姿を出した後に相談を受けました。


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勿論私が言えるのは“先生にお任せします“です💦

40度になる先生の伊奈の地!

その中でも日々樹と向き合われる姿には、唯々頭が下がる思いです。

併せて“こっちへ来てみて“と、邸内奥の作業室、芽切りの季節の後に先生の所に来た黒松2点。


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芽の伸びを抑える為に、鉢の縁周りを掘り下げ、土中まで水切りが進むようにして、4~5日水を切る特殊な管理❗️

一般の方や、先生ですらお預かりの樹には危険を伴うのでなさらない特殊な事‼️

“ギリギリの水で、芽の動きを止めるんだよ“と、当たり前のように仰る先生。

それぞれの老樹の状態を知り尽くした先生だからこそ出来るプロでも怖い仕事。

飽くなき探究心の塊りの木村先生。

いつになっても、見習うべき事ばかりです。


京都財団「慶雲庵」の理事同士の今後の運営に対しての相談もあって、

久しぶりに長野県小布施の鈴木伸二さんのアトリエに伺いました。


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相変わらずの圧倒的な名木群❗️

海外の愛好家の来訪も多く、数日後にもアメリカでのデモンストレーションで訪米との事❗️

木村正彦先生の所での修行を経た若手の盆栽作家のホープ、息子さんの浩章さんと共に、お弟子さん達と盆栽と向き合う毎日。


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伸二さんとはもう35年以上のお付き合い。

徒手空拳のあの頃の二人、お互いに其々の向かう道は違いますが、盆栽を通して残りの人生を見つめて行くのは同じかと思います。

名木コレクションの合間に飾られた“お洒落な“世界。

人の個性とはみんな勉強になります‼️


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それにしても、この赤松!欲しい❗️❗️❗️


毎年、夏の恒例企画として、大宮盆栽美術館で開催される水石展

「山水涼景・水石の世界」(7/17~8/26)の前期(~8/5)の飾り付けに行ってきました。


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ホール・単体×5席・床飾り×3席の展示が、後期展(8/7~8/26)での入替で計17席が展示されます。

私達日本水石協会との共同主催の形で、もう長くお手伝いしていますが、

最近は前期を加藤蔓青園さん・後期を私達エスキューブで、殆どを準備しています。

また、私達も勉強になるのが、前後期共に、“ギャラリートークと称して、加藤さん・森前の展示品を中心とした解説が期間中に行われる事です。


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来館される方々に、展示品の説明をしながら“水石の素晴らしさ“を少しでも伝えられたらと思いながら、

初心者の観覧者にもわかりやすく伝える言葉を探す良き機会として“学びの場“だと思って挑んでいます。

美術館側も運営体制が少しずつ変更されて、今は水石展示の際に、山野草などの添えを飾る事も出来るようになりました。


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長沢理事長・加藤さん・美術館の田口さん、休館日の美術館は意外にいいものでした❗️

夏の一日、ぜひ皆さんも大宮の盆栽美術館へ行ってみて下さい❗️


福島市、先日“舩山コレクション“舩山邸に定期的な手入れに伺った時、舩山氏と長い交流を持つ、

近在の盆栽家、二瓶淑夫先輩の所に初めて拝見に伺いました。


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盆栽協会「吾妻支部」の毎年の展覧会や、支部の国風展見学会などで、顔見知りではありましたが、

舩山邸の出入り方でもある私は、近隣の盆栽家の方々の所を廻るのは、地域の皆さんの長閑な交流の中に首を突っ込むような印象を持たれるようで、

長くご遠慮してきました。

“二瓶さんは溢れる程の盆栽を持っているが、殆ど売ってくれないよ。まだ仕上がっていない素材ばかりだよ“  

そんな人づての印象ばかりが私の中にも先入観としてありました。

お伺いして、その素材のレベル、量、すべてに圧倒されました。


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半懸崖風の吾妻五葉松の特徴的な樹を中心に、庭を埋め尽くす樹達。

私の訪問を歓迎してくれて、ここにある五葉松がどのようにして今に至ったかを説明してくれました。

奥様と2人、どのような日々をどのような気持ちでここまで歩まれてきたものか❗️

盆栽家としての在り方、盆栽を供として過ごす人生とは?と、自分に問いかける時になりました。

あと数年で八十路となられる中、“もう少し作る時間が欲しくなった“と言う二瓶さん。


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隣の培養畑には、吾妻五葉松の実生苗がびっしり作られていました。

"次の時代のために!!!"

東日本の代表的な五葉松としては、「那須五葉松」が、海外を含めてもてはやされていますが、

盆栽界に受け継がれる多くの“那須五葉松らしき古樹“の多くは吾妻の産樹なのです。

作られている将来の名樹達も選び抜かれた葉性良きもの!

世に出る頃にはいつの間にか、那須五葉松になってるものがあるでしょう。

吾妻五葉松の守り人、ここからの作出、そしてこれを受け継ぐ人達の登場を願いたいです。


水石の趣味の関係でお付き合いのある90歳を超えるお得意様から、長年楽しまれた骨董品の整理を頼まれました💦

水石の方は数年前にも何度か整理をお手伝いして、2000万近い換金化をさせて頂きましたが、幅広い骨董品は扱いがとても難しいです。


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以前も亡くなられたお得意様の奥様に頼まれて、蔵にある茶道具や様々な骨董品を会社の倉庫に運び、

知り合いの古美術商を呼んで、“査定“をしてもらった事がありました。

“好きで集められた品々、数千万は使われたろうから、奥様にせめて300~500万お渡し出来たら“

と思いましたが、査定額は、なんと僅か数十万💧

盆栽や鉢の方は、目筋の良い方だったので、既に高額の整理を終えた後でしたが、

さすがにその時は、あまりに安いので、腹が立って「やめましょうか?」と奥様に進言した程でした。

今回の方も、好きで何でも集められる方。

荷物を広げるだけで、クタクタになりましたが、これだけのものがあってもおそらく100~200万💧

広げ終わったところで、ご本人に連絡して私の予想をおよそのところお伝えして、理解はして頂きましたが、

聞けば骨董品のまとめての処分は、小売額の10~50分の1が普通のようです。


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趣味とは言え、数ではなく、やっぱりその趣味の“本物“を買っておかないと、

処分する時は“ただ“になってしまうものかと、荷下ろししながらも疲れました💦

“仕方がないよ“とお客様は仰いましたが、難しいものです。

数ではなく、良品を集めること、これは私達の世界でも同じですね。

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