雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2026年06月


羽生市の隣、行田市の外国語学校に通うミャンマー出身の女性2人。

去年の今頃、縁があって学校の推薦もあり、雨竹亭でアルバイトを始めました。

何をさせても“手が早く“!覚えも早く!

クーデターで軍事政権下の国、私達には想像も出来ない苦労があるようです。


IMG_7096


“一所懸命働いて、国で苦労している家族に仕送りしたい“  昭和人間の私は胸が締め付けられる想いです。


様々な手続きの末、学校側の協力もあって、この春から正式にエスキューブの社員!

外国人労働者というビザの締め付けもあり、真面目に過ごせば、5年の在留が延長出来るかもしれません。

学校側に聞けば、昔は中国やベトナムの人達が多かった留学生。

今は事前の学力テストの上位の殆どがミャンマーの人達だそうです。


IMG_7097


“何としても日本に行って働きたい。家族を楽にさせたい。“ 

その強い心が、彼女達の日頃の立ち居振舞いに出るのでしょう。

国が豊かになると、そこの子達は親も苦労をさせたくない、と言う気持ちでついつい甘えさせてしまいます。

これはどの国でも同じでしょう。

でも、苦労の中だからこそ、必死に頑張り、最後は自分の身に付く事もあるのではないでしょうか。

笑顔のキレイな2人、大切に見守っていきたいと思います。


日本水石協会主催による、明治神宮東回廊での『奉納盆栽水石展』(〜6/8)が開幕されました。


IMG_7106


20年以上続くこの奉納展覧も、年々の参加席数増加で、今回はMAXと言える、名樹22点、名石15点、総計37点の展示となりました❗️

台風の影響で本来の搬入日6/3を初日の6/4に繰り延べての搬入💦

結界を作って押し寄せる大勢の参拝者を遮っての飾り付け🥵


IMG_7108


連日の海外からの観覧者で、展示された樹や水石が見えないほど❗️

ここに訪れる外国の数万の方々にとっては、その殆どが初めて見る日本の盆栽と水石。


IMG_7107


私達の業界は、基本的に“マニアックな“愛好家のお相手をして来ましたが、

ここからの次の時代を考えると、このように“盆栽はすごい!水石はクール!“

と捉える一般の方々とどのように市場や窓を開いていくかが、“鍵“になっているように思います。

帝都の神域に飾られた盆栽水石達。

ある意味、最高の位高い展覧です。


温暖化の影響で、羽生は五月末で気温30度の日が始まりました💦

盆栽も遮光が必要になってきます。


IMG_7068


こんな中、往時より水石の楽しみは夏が主人公でした。

現在は飾り易さから、台座石を楽しまれる方が大半となっていますが、昔は水盤石が主流、

そこに2~3割の台座石というバランスでした。


IMG_7069


水盤石も以前は砂を張り、水をたっぷりと浸らせて、水石を配し、更に水打ちをして飾る、という手順でしたが、

昨今は“空砂飾り“と称して、水を打たない設えが多くなりました。


IMG_7070


“水のない中に水を感じる“、勿論これも高尚な捉え方ですが、

やはり暑気にはたっぷりと水打ちを施した潤いある水盤仕立てが“涼を取る“気持ちにさせてくれます。

皆さんも、この設え準備こそも楽しんで頂きたいと思います。

↑このページのトップヘ