雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2026年02月


昨年募集した“森前の弟子希望“で、多くの応募者の中から合格したスペインの若者が、国風展に合わせて、練習的訪日をしました。

特別な事をするのではなく、盆栽園として普段通りの当たり前の毎日を送りながら、

日本の盆栽文化とプロとしての仕事の内容と在り方を体験してもらっています。


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昨年一度、“これが日本の盆栽園の現実“を体験してもらった上での来日なので、

今回は朝から晩まで共に過ごしてみてもらっています。

先日、“自分で樹造りをしてごらん“として、国風展で目の回る忙しさの中、

羽生でまだ素材の段階の大阪松を整姿施術をしてもらってみました!

上野から戻ると“師匠、出来ました“と、4本預けた中からの1本を仕上げていました。


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勿論修正点などもありますが、母国では素材がなく、この大きさの樹をやった事がないと言いながらも、70点の評価‼️ 

処女作で70点は彼がどれだけ盆栽に対して熱意を持って見つめてきたかを物語っています。

さて、どこまで出来るか⁉️

 国が違えば何よりも壁となるのが、その国なら当然の日常が、まるで違う世界もあり、

それを受け入れながらすべてを身に付けていく努力が何よりも大切です。

預かる立場の責任の重さ、そして真摯に盆栽と向き合う若者に対する“息子“を見ているような自分。

あと数年で70歳の中、人を育てて遺す事が、何よりも大切に思えるこの頃です。


下階の国風盆栽展が百回となる記念の年、開催初日から特に欧米からの来場者で、昨年の5割を超える連日の来場❗️


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今年は水石展も普段に増して、展示の内容に趣向を加えました。

寺内家にお願いしての、歴史的名石15石の企画展示、

小品石の愛好家として慧眼深い小林公一様による「茶席風水石飾り」の特別設え席など、

水石の深さや魅力をより広くお伝えする為の構成をしました。


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展示会そのもの自体、来場者の皆様に好評を頂き、特に海外の皆さんの水石に対する熱心さが年々高まることに驚きを覚える程でした。

“河原にあった石を美術館に?“と、当初この展覧そのものに疑問を投げかけられていたあの頃が、遠い昔の出来事のようです。


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50年以上、諸先輩達が願っていた、“文化としての水石“と言う世界の僅かでも、この展覧が役に立っているように思います。

“本家“日本の水石界や水石文化が、どれほど深いものか?

私達運営側がしっかりと構えないといけないほど、海外の水石熱は、追いかけてきます。

アメリカばかり行っていた水石講演、今年からは欧州にも行ってみようと思っています❗️


2月13日、国風展前後期の合間、「日本水石名品展」飾付け当日、帝国ホテルで開催された

「国風盆栽展百回記念式典」の中で催された座談会、僅か10日ほど前に“司会進行を頼めないか“と協会より言われ、

水石展の搬入責任の立場、とても無理と伝えましたが、美術館での作業が終わった後の事、懇願され、

打合せの時間もないままに、登壇となりました💦


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青蔭理事長・木村先生・櫻井組合理事長・春花園小林親方、その他業界の重鎮達を隣に、

内容の打合せもないままのぶっつけ本番🥵

流石に緊張しました。


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総合司会進行として、登壇された各位様に座談の形をお願いするには、その人にこそお話ししてほしい事を考えながらの進行❗️

あっという間の1時間半でした。


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もっと辛辣な問いもしたかったのですが、会場の半数は国風展を楽しみにそしてこの式典に参加される事を思い出にされる海外からの皆さん。

“良き思い出を持ち帰ってほしい“ そんな事を念頭に進めました。

翌日は朝から水石展の開幕式💦

羽生に遅く戻ってからの水石式典の司会準備‼️

何となく、“困った時は森前さんに“みたいな、歩くコンビニエンターになりつつある自分を反省しています🙇‍♂️


上野グリーン倶楽部を舞台に、1年で1番名木の盆栽達が、陳列販売される『立春盆栽大市』、

今年は初日から日本列島を襲った特大級の寒波の影響で、盆栽達も雪帽子を纏っての開幕⛄️


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屋外の棚での販売の方々は、寒さを凌ぎながらの商売💦

ホントに大変です😱

私達雨竹亭のブースは例年の通り、倶楽部2階、朝から賑わう2階の入場に驚きましたが、

凍る寒さの外を見てその意味が分かりました。


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しかし、さすが国風100回記念展❗️

海外、特に欧米の方々の来場と購買欲に驚かされました‼️ 

“円安ってホントに影響あるんだなあ“とつくづく思い知らされました。

日常的にネットショップでの展開をしている小店、展示のラインナップも、

“飾り易く、この機会に!“と思われるような価格帯を中心にしたところ、

お陰様で、連日閉店後、羽生に戻ってからの新しい商品の準備に追われる状況‼️


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そして恥ずかしいやら🫣びっくりやら🫢

“モリマエさん?“や、“WABI、写真❗️“と、海外の方からお声をかけて頂いたり、写真をお願いされたり!

YouTubeの「WABI CHANNEL」を、世界の方々が観てくださっている事に驚きました‼️

友人の業者と「あそこの樹、高すぎるよね」や「アイツ人情ってものがわかってないね」などと言っていると、“WABI、モリマエサン“の声💦 

ホント!地が出てしまう自分!気を付けないと💦


国風盆栽展の実質的売店の上野グリーン倶楽部『立春盆栽大市』が始まりました❗️

私達エスキューブ雨竹亭も、例年通り倶楽部2階の大半を使用して、特設ブースを作りました❗️


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名樹・名鉢・水石・水盤・添景、、、

普段からネットショップでも日々展示すると同じ活動をしている私達には、扱い慣れた部分もありますが、やはり国風展売店となれば別です。

国内有数(皆よく知った仲間ですが)の盆栽園がさすがの樹々を持ち寄っています。

搬入から7日のプレオープンの1日半の間に、出店しているプロ同士での、

1点数百万から千万クラスの名品が、僅か10分ほどで取引されるのもこのイベントです。


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私も搬入の日に、名木2点、銘鉢1点を手に入れました。

67歳を間近にする今、“もう商売は少し休みたい、同じ盆栽水石でも好きな事をしていたい“と思う事が多くなりました。

それでもこの場に来ると、52年続けてきた“血“が勝手に湧き立ってきます。性分でしょうかね💦

国風展開催前日の日、売店の方は増え続ける海外バイヤー(iPhoneを使って母国の愛好家と連絡を取り合ってオーダーをとる業者)が乱立。

初日の一般愛好家と“ブッキング“を起こす事が問題にもなり、業界は“売店を前日の午後を公開する“と言うルールを作りました。

当初はこの仕組みが功を奏した成果を上げ、出店業者も喜びましたが、前日のプレオープンを前に、

“搬入の手伝い“と言う名目で、このバイヤー達が前々日から入るようになり、“なぜ先に入れるんだ?“

という不満や些細なトラブルも起きてきました。

組合の方でルールを改定してもまたそれを掻い潜るように、名分を設けて先入りするバイヤー達。

一斉に来れば、商談が混乱する事もありますが、先入りをあの手この手ですり抜ける“利口“な人達とルールを大切にする“真面目“な人達の葛藤。

これは今もあり、今回も“前日の午後からの入場OKですよ“と言い続けた私の言葉を守って下さった方々、

でもやはり先に売店を一巡した方々がいる中、申し訳ないような、これを止められない自分に忸怩たる思いを持つ感じるばかりでした。


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そんな中でも売店は愛好家の垂涎の世界。

私達プロ専業者にとっても、自身の店の晴れ舞台。

“雨竹亭の店はいいね“  そんな声が何処からか聞こえてくるような店にできるよう、今年も頑張ります‼️

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