雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2026年02月


花咲きを進めないように、東北のお客様に半月お願いして預けておいた梅類の売り物。

売店搬入数日前に持ち帰り、夜を徹しての植替え鉢合わせ❗️

ギリギリまでそのままにして、“お嫁に出す“寸前で、美しい鉢合わせをした数々❗️

羽生の地で育てて姿を整えて、売店で“お披露目“ をする前には、少しでも“良き衣装“ とお化粧をしてあげたいものです。

それでもまだ寒気強いこの季節、根を捌くのにも生育を気を付けないといけないです。

この梅はその昔、私がまだ修行中の頃(45年ほど前)栃木県真岡市にいらした大家、石川先生の愛蔵樹でした。


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盆栽の目筋は勿論のこと、お人柄もまさに“紳士“そのものだった方。

一時衰弱していたものを手に入れて、5年以上培養に努めたものです。

ようやく、先生がお持ちだった頃の樹格に近くなったので、お披露目とすることにしました。


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盆栽は命が繋がれば、姿を新しくして私たちの前に現れます。

古樹と呼ばれるもの、ひとつでも次の時代に残して行きたいものです。


昨年暮れに同業者から入手した真柏。

細身ながら真柏盆栽の真髄を感じる樹、それでもどこか“枝が重い“と言う感覚と、

“見せる所が隠れている“と言う思いが始めからありました。


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昔の私ならすぐに“道具を持ってこい“と、刹那の仕事をしたものですが、

この樹とて今までの方々の愛情が受け継がれて来たからこそ、今に生き続けている事を思えば、

正しい改作だとしても、出来るだけ“胸にスッと落ちる“程の納得をしたいと思って、幾日も幾日も時々の自分の心の在り処を替えて観続けました。

その上で、“やっぱり枝が重い、樹に空間を出したい“の思いが固まりました。


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樹の樹勢を上げるために伸ばされた枝々、余分な枝を外し、“腰を軽くする“ことも❗️

山採り真柏の舎利幹が捻転する姿、立ち姿と枝の“間調子“!

何となく、納得する姿になりました‼️ 


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でも・・これが終わると、“雨竹亭の家族“になって、あっという間に“お嫁“に行ってしまう💧

嬉しいやら😅・・因果なものですね😓

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