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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2025年11月


45回目となった日本盆栽大観展も美しい京都の紅葉と共に閉幕しました。

来場者も昨年に増して多く、訪れて下さった方々にも好天に恵まれた良き展覧会だったと思います。


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展示内容も年々のレベルの高さは、盆栽界全体のこの展覧会に対する意識と意欲の表れ!

私も慶雲庵財団の大型ブースの企画・構成・展示、お世話になる“御三家“とされる、舩山・本出・寺内各氏の特別企画展示💦 

毎年の事ですが、企画構成の段階から、知恵熱が出る想いで取り掛かりました。


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財団は今年が100年となる“昭和“にちなんで、“昭和百年の軌跡“  として、

様々な斯界を彩った貴重な盆器や資料、何よりも、初公開となる“広島被爆の松“を展示しました。


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世界が紛争などで、混沌とする中、盆栽に一杯の水をあげる事を忘れずに苦難の時を乗り越えた先人達への感謝、

“生きる“という何よりも代え難い命題を感じさせてくれる盆栽達。


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御三家は、王道の舩山さん、“平安のみやび“を源氏物語54帖を中心に飾られた本出先生、

10年前、仲間の皆さんと旅したシルクロード“敦煌“への想い出を水石で表した寺内先生。

普段の盆栽展の展示も楽しいものですが、テーマを決めたこんな展示も、大観展ならではかと思います。


売店の方も、仲間のみんな、其々に良き結果だったようです。


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手入れの行き届いた盆栽達、様々な道具や水石に盆器、各出店の特色や多くのお客様、

普段は最終日となれば、少し閑散となるものですが、閉館時間まで、途切れる事ない賑やかな時でした❗️


大観展を間近にした中、福島の舩山邸に伺いました。

約200点の盆栽が息づく庭園、吾妻五葉松のふるさととして、五葉松を中心とした盆栽達。


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朝の気持ち良い冷気を纏った空気の中、庭を歩いて思ったことがあります。

82歳でこれだけの盆栽の水掛けを日々なさる趣味家、振り返れば舩山会長は、

どちらかと言えば、"山採り“のような天然の樹相を持った樹がお好きです。


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若き頃、現在のような叙勲を受けられるお立場になるずっと以前、

二十代の頃は、ワンダーフォーゲルとして、日本各地の山々を縦走されていた事をよくお伺いしました。

裸一貫で「舩山工業」を築かれた苦労は私達には計り知れないものがあると思いますが、

おそらく舩山会長は、厳しい自然界で命を繋ぎ、誰に認められるではなく、

自らの“姿“を創り上げた樹々達に、共鳴するご自身をご覧になっているのかもしれません。

厳しさと深い“薄っぺら“ではない愛情、まさに人に対する会長の姿に似たものを感じます。


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枝がひとつ枯れても、何も仰らず、只々日々の管理をなさる姿。

この庭にいると、盆栽が教えてくれる様々な事を思います。

その樹にしかない“何か“を求めて、答えを急がず、静かに盆栽達と語り合う。

庭に出てこられる僅かな刻でしたが、朝日を浴びた樹々の中で、日頃忘れかけている大切なものを感じさせてくれた時間でした。


20歳の頃より参加してきた京都の秋「日本盆栽大観展」も45回。

何も分からず、売店に立っていたあの頃、

今は京都国際文化振興財団の特別企画ブースの設計デザインと展示構成、コンセプトを持った大家達の企画席も同じく❗️

5年前、大徳寺の盆栽庭園の着工が決まった時、軽井沢の夏の店を閉じ、

この大観展の最大ブースも終わりにしようと、乾坤一擲のデザインブースを作ったのに、

相変わらず、スタッフに任せようとしている商売の方も、“血が騒ぐ“と言うか?“

やるならウチらしく!“の思いが、勝手に頭と身体を動かしてしまいます💦性分ですね!


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日常的に営業とウェブ上での促販をしてる中、出張売店に“出動“する商品達は、

やはり最近仕入れたものをラインナップすることになります❗️

盆栽の方は、そのまま売れるものではなく、仕上げ手入れが必要なものばかり💦

あと数日で出発という、“いつも通り“の慌ただしさ‼️


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それでも、会場で久しぶりにお会いする関西方面の方々、“何か良いものあるかい?“のお声に

“ちょっとご紹介出るものが“の丁々発止❗️

お客様が、目をキラキラさせて楽しまれる事が、何よりも嬉しくてこうしているのか、と感じながら、さて!準備を急がないと‼️

【京都の秋❗️色付き始める盆栽達‼️】


大観展を間近に、芳春院盆栽庭園の樹々達も、紅葉の色付きが始まりました❗️


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静かな佇まいの名樹達が語り合う庭園。

国風賞・内閣総理大臣賞、そして歴史を纏う江戸期よりの古樹達。

それでも、季節の飾りとして羽生から入れ替える細やかな盆栽達も、“王樹“と言える名木と仲良く過ごしています。


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ここに居ると、人が決める価値観など、他愛もない事なのかと思うようになります。

年々変わらず、その季節の姿を見せてくれる盆栽達。


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人の営みは僅かに100年、でも“彼ら“は、数百年の刻を過ごす途上の100年。

訪れて下さる海外の方々(約8割❗️)が、驚嘆の喜びを伝えてくれる事が何よりも嬉しいです❗️

ただ、最近「モリマエさん?」と声をかけられて、

“WABI CHANNEL、いつも楽しみに観ています!“と言われると、

何気ない時にも、映像の中で喋っている自分と“ギャップ“がないように、振る舞いと会話に気をつけないと😅

と、反省の限りの時があります。

“地“は隠せませんね💧お恥ずかしい🙏


今春から始めた、盆栽教室の生徒さん達による作品展。

2度目の展示が秋日和の中、開催されました。


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教材の販売もせず、地域の盆栽愛好家の方々が、ご自分の持っている樹や草花を、

更に楽しめるように勉強しようと始めた教室も、いつの間にか20年近い歳月になりました。


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“飾る楽しみ“ や“飾る事で気がつく事“など、ご自分が手がけた樹が、飾った時にどんな表情になるものか?

また、飾る事で初めて識る道具合わせや“間の取り方“など、樹を作るだけではなく、

飾ると言う最終的な事を理解してもらって、そこから初めの“樹造り“に立ち戻って貰えたらと言う願いを込めた作品展でもあるのです。


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10席あまりの細やかや展示、それでも、愛好家が織りなす世界は、純粋で心が和みます。

私達プロは、愛らしく細やかな樹や草花には、どうしても心が疎かになりがちです。

趣味として楽しまれる生徒さん達の、純朴な世界は、私達に一番大切な事を教えてくれている様に思います。

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