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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2025年08月


どれくらいぶりか?

忘れているくらい訪れていなかった、日光の山々を散策しました。

若い頃(十代から二十代前半)は、月に一度の休みの殆どを、ふるさと日光の自然の中にいました。

鳥の声・山々の姿・渓流の清々しさ!


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毎年“行きたい“と思いながら、毎年💦行けずにいた世界。

思い切ってひとりで山へ入りました。

65歳になる今、足腰にはこたえましたが💦そこに見えた景色は、

いつの間にか忘れかけていた、自分の心の中にある原風景でした。

“熊野古道“を想わせるような山間の石畳の道、いつ人が歩いたのか?わからない“道なき道“。

渓流の両側に広がる雑木林と杉の木立達は、

まるで、盆栽がこんな風に出来ればと想わせる景色でした。


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名匠木村正彦先生が、中国黄山へ共に旅した時の山々に生きる松達を観て語られた言葉を思い出しました。

「森前君、あの姿を見てご覧。手入れなんか要らない姿だよ。いや誰かが手入れしているんだよ。私もあんな風に樹を作りたいよ」

“自然を観ろ、ありのままの樹に教われ“ 若い頃良く言われた言葉が重なる1日でした。


毎週更新している私のYouTube「WABI CHANNEL」の撮影を兼ねて、真柏の皮剥き作業をしました❗️
丸幹の真柏に刀を入れて、水吸いと舎利部分に分ける!整姿針金・植替え鉢合わせ!

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ついさっきまで、素材だった樹が、盆栽としての一歩を踏み出した瞬間は嬉しいものです‼️
素材の枯渇が叫ばれる中、このような誰もが楽しめる盆栽を少しずつでも創出していく事も、私達の仕事だと思います。

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私は名木も好きですが、このように“名もない忘れかけられた樹“が、“醜いアヒルの子“が、白鳥になってゆく仕事が大好きです!
8月23日の夜9時には、この様子がYouTubeにアップされます。
お楽しみに‼️

WABI CHANNEL


7月10日に私共羽生雨竹亭で開催された、恒例オークション「天地会」は、
著名愛好家のコレクション一群が出品されるなど、全国の実力派業者が集った大型現金オークションとなりました。
出来高1億円を超える事は久しぶり❗️
参加して下さった方々に感謝です🥲

レベル高い盆栽が出れば、競りの掛け声も多く、中々落札出来ません💦
素材の激減する中、“未完の樹“を狙ってみました‼️

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三重県から出品された真柏達!
畑作りで見事な幹姿ですが、ここからの“盆栽への道“は、作出者の技量で大きく変わります。

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参加されていた、“稀代の名匠“  木村正彦先生にお願いすると、
“大丈夫だよ、持ってきてごらん“と、いとも容易いようなお言葉❗️

さてこの樹達が、名匠の腕でどのような変貌を遂げるものか❓
また作品が出来上がったら、皆さんにご披露させて頂きます!乞うご期待❗️❗️❗️

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