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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2025年04月

枝垂れ桜から山桜、桜に酔いしれた2週間! 
そんな内に庭の雑木はすっかり新芽を吹き、新緑の世界が広がり始めました❗️

待ち遠しかった、床の間のもみじの飾り。

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昨年手に入れて、早春に鉢合わせをした獅子頭を飾ってみました。
陽射しに透けるような美しい若緑は、命の再生を物語ってくれる何よりのものです‼️
「揚げひばり」の掛物を合わせてみました! 

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陽春の田園風景の空、さえずるひばりの姿、そこには新緑の世界が!
脇床には山からの沢水を想わせる揖斐川の溜まり石。
緑に大空のひばり、山からの沢水。

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当たり前の季節の世界を席に現すのは毎年の事ですが、
何度やっても、来る季節の自然はありがたいものですね‼️


寒さと高温が毎週入れ替わる今年の春。
満開の桜達も、一夜二夜でその花びらを散らしはじめています。

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羽生の庭の盆栽達も、“三春“  つまり梅が終わる前に桜の兆し、桜と共に他の花々が咲き始める!
待ち侘びた春を一斉に謳歌するように樹々は色付いて来ました。

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枝垂れ桜が仕舞い頃となり、その花色は薄紅色に。
名残の椿(玉の浦)が咲いてる中に、藤もどきの薄紫の花!
もみじの出芽も始まりました。

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出掛けずに、この庭で腰に鋏を携えて、
今しか出来ない切り込みや鉢替えという、盆栽達と大切な手入れの春を送りたいものです💧

こうして庭を歩いていると、デスクワークに机の所に戻るのが嫌になります(笑)
雑誌の執筆!
大阪万博の企画席の構成デザイン!
まだまだ隠居には程遠い毎日です❗️


関東では桜の満開の知らせが聞こえる中、東北のお得意様の所で、春の植替え手入れに赴きました。
大型盆栽が多く、5名で3日間、出来るだけの仕事と思ってきましたが、連日の雨☔

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屋根下をお借りしての作業💦 
気温は初日が最高で4度🥶 
他が5〜6度💧

それでも手入れをすれば、樹達は見違える姿に旦那さんも喜んで下さいます。

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不思議な春で、東北は4月でも梅がまだ咲き、東洋錦は蕾!
それなのに、藤の花があと10日くらいで咲きそうです!

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季節のあり方が変化しているような気がします。
数多いコレクション。
ひとつひとつの樹の表情と健康を読み取って、“今出来る最善の事“を探る何日かでした。

【大徳寺芳春院盆栽庭園・巨大盆栽達の春の植替え❗️】

3月20日、芳春院盆栽庭園も5年目の春を迎えました。
洛中の桜が一斉に咲き始める中、庭園の歴史的大型盆栽の植替えに、羽生から5名チームで出向きました。

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庭園の構えが禅寺として大きく、普段眺めている樹達が、手入れとなると
“こんなに大きかったものか“と、あらためて気合を入れる仕事になりました。

手に入らない大型鉢は、今春に中国からようやく届いた注文作品!

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伏見宮貞愛親王の宮様楓、国風賞の花梨、世界大会のポスターになった一位「麒麟」、
ひとつひとつが、盆栽界の“宝“!

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2日間でようやく8本!
盆栽業は、この季節は商売は二の次三の次💦 
何よりも“今しか出来ない“作業が中心の日々はまだまだ続きます‼️


国風展が終わって、1ヶ月余り、出品された樹たちの中には、出品審査の為に、
古渡盆器や審査の評価を高める為の鉢合わせをして臨んだものが少なくありません。

私どものお客様達も例外ではなく、彼岸も終わろうとする中、木村先生の所から、元の鉢に植え直された樹々が戻って来ました。

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この元鉢への再植替えは、2月中に行われましたが、12月の化粧鉢への植替え、そして元鉢へ。
つまり2度の植替えをひと冬の間にしている事になります。
これは樹にとって大変なダメージとストレスを与えます。
その為、先生と私どもは、再植替えから1ヶ月は、室(ムロ)管理をして、
“春“を少し早く樹達に感じさせて、根の活動を促進させてから、各所へのお戻しをしています。

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本当でしたら、普段の鉢のまま、審査へ臨みたいのですが、国風展の審査は、鉢も重要な評価となります。
今回も十数点の出品となりましたが、“これは和鉢だけど、鉢合わせとしては問題ない“と
そのまま応募した樹達数点は、植替えをして高級な鉢に入れたものに点数は及びませんでした💦

古渡盆器や高級な鉢は勿論良いものですが、何よりも大切なのは、その樹に鉢が映っているかだと思います。
審査をされる方々も、基準というものに悩まされると思いますが、
果たして、国風展のその時だけ、名鉢に合わせる事が正しいものなのか?
更なる熟考も必要かと思います。

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