国風展を間近にする中、福島市「舩山コレクション」へ、手入れ品の入替に伺いました。

“東洋錦“の名樹(国風賞受賞樹)を名園“芙蓉園“竹山先生の所で毎年預かって管理頂き、早春の頃、いつも福島に運んでいます。
今回はここから五葉松「稲取」を、手入れと3月に行われる貴重盆栽登録会に申し込む為にお預かりしました。
“舩山さんも国風賞でも狙わないの?“と、同業者より問われますが、ご本人も私も、
展示会での受賞というものは、審査される方々が授けて下さるもので、趣味として“賞狙い“をする事にあまり興味がないのが本音です。
今年も一位の盆栽で国風展に出品させて頂きますが、来年の国風100回記念も、
この地「吾妻支部」の支部長として、やっぱり五葉松を飾ろうとなり、故高木礼二さんから譲り受けた、「稲取」で申込む事にしています。

名樹“東洋錦“でも飾りますか?と問えば、“目立ちたいとは思っていない“との事。
八十路を越えてなお、すべての盆栽の水掛け・施肥・消毒をされる舩山翁。
雪残る厳寒の庭園で、愛樹を見守る老大家にどうやって寄り添っていくべきか?
自分のやるべき事を問う日でした。