関東地方・上州群馬を代表する盆栽愛好家、廣瀬幸夫先生(号・自在庵)の所へ、水石飾りの設え替えに伺いました。
門を入って驚くのは、その木造建築の邸宅!

現代にこれだけの檜と欅材で、この大きさの邸宅を作るのに、どれ程の年月がかかるものか?
“材木集めに5年・建築に5年かな“と聞いてビックリ!

そして、名庭と言える広大な庭の一部に作られている盆栽棚。
五葉松を中心に、国内最高レベルの名品の数々!
近年は、水石の美への探究心が強く、精力的に名石を蒐集されています。
盆栽・水石・僅かな時間で究極の逸品へ辿り着く「目筋」は、
50代の頃には完成したと言われる「日本刀剣」の大コレクションで培われたそうです。
“名品を見極める心は、何でも同じだよ。とにかく、最上の作品をよく見る事、その“出会い“を得る事が出来る日常に心がける事だよ”
と、廣瀬翁の弁。
一代で築き上げた事業とコレクション、いずれは個人の道楽としてではなく、
次代に受け継ぐ日本の文化遺産として公に尽くされたい、と願っておられるそうです。

それにしても、あまりのスケール、温厚な盆栽水石をこよなく愛される古老と知らなければ、
どこぞの“組長“や“総長“の本宅?に見えて門から怖くて入れませんよ!!