【時限付の徹夜の日々!】
毎年6月中旬から7月上旬は、黒松・赤松 の芽切り作業で ヘトヘトになります。
3月初めには肥料を早めにやり始めて(途中5月に肥料を乗せかえる)力強く伸ばした新芽を
全部切り落とす。
これによってそこから新しく吹いた多くの若芽を最終的に8月に間引いて短い葉姿にまとめる。
これが『短葉法』という 黒松・赤松・を美しく保つ手入れ方法です。
一般の愛好家の方々は、春の芽を伸ばしたままで秋を迎えるので、葉の長いバサバサした姿にしてしまいます。
芽を切り、その下の去年の葉を7割くらい間引きする。
・・大型の盆栽ならば、1点で1~2日かかります。
雨竹亭にはそのような盆栽が、大小合わせて200~300点!
手入れ管理のスタッフは昼夜を問わずの日々が続きます。
名匠 木村正彦先生の所も、今も雨竹亭スタッフが、応援手入れに行っています。
特に海外の名木愛好家の方々は、日本のこの細やかな手入れを知らない方が殆どです。
どれだけ細やかな手入れを年々続けたかが、作品の完璧さを作り出します!
今年の芽切りの様子を動画で撮ってみました。
(開くと音が流れます)
地味で それをやったからと言って、劇的に樹格が見違える訳でもなく、
どうしても手入れの手間賃がかかる為、おざなりにしがちな作業ですが、私も含めて日本の盆栽家にとって、芽切りはとても重要な作業。
みんなこの時期の外出を避ける程の事です。
健康で生育状態が良好でないと、却って痛めてしまう作業。
樹によっては、下半分をやって、上半分を10→12日後にやる。
そんな 「樹に合わせた芽切り方」まであるくらいです。
難しいと思う方は、遠慮なく 雨竹亭を訪ねて下さい。
でも中型以下でも7月10日が作業の限界期日です!