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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2017年06月


【国風賞・内閣総理大臣賞 の盆栽達がズラリ!】

毎年 秋に京都で開催される「日本盆栽大観展」の実行委員長に 
永年の友人であり、盆栽作家の鈴木伸二さんが 任命されました。
" 協力してほしい"との 彼の懇願を請けて また 業界のボランティアが増えそうです(笑)。
先日 打合せで 彼の盆栽庭園へ赴きました。

相変わらずの 手入れの行き届いた 盆栽と庭 には、いつも頭の下がる思いです。

2年前、四国 高砂庵より、故岩崎大蔵先生の遺品盆栽 千点以上を 私の庭に運んだ時、
"息子の為に譲って欲しい"と 彼の願いに応えて割愛した真柏。
当時は状態もあまり良く無く、"彼なら蘇生出来るかもしれない"と思って譲った樹。
葉の緑も濃く、樹勢が素晴らしくなっていました。
"彼に託して良かった!"と、心から思いました。
きっと次の時代、木村正彦先生のところで腕を磨いた彼の息子さん達が、
名樹への道を歩ませてくれるでしょう。

私や伸二さんがここから
"やらなければならない事"・"次の人達に受け継がせなければならない事"、
いろんな事を思う小布施の1日でした。


【大改作の末、風雅展に初公開】

世界盆栽大会で一世を風靡した「Funayama Collection」。

本当は飾られた樹々は、コレクションのごく一部です。
今回 第7回 風雅展 に舩山さんが出品された真柏、
2年前四国高砂庵 岩崎大藏先生のコレクション全品が羽生に届いた時、
"2~3年作れば世に出せます"と言う私の言葉を信頼して下さって、この2年間作ってきました。
未完ですがおよその樹姿も仕上がったので、風雅展の正面床の間に飾り、
新たな姿で披露させて頂きました。
銘もまだ無く鉢合わせも百点とは言えませんが、またひとつ未来に遺す作品が作れたと満足しています。

2017年5月27日から行われた風雅展
(すでに終了しています)


【銀座雨竹庵 盆栽ワールド! 14日まで!】

銀座にこの春オープンした"和"のテイストをコンセプトの総合複合施設、
ギンザシックスにある蔦屋書店は、全国に展開する同書店の旗艦店。
ここに私共 銀座雨竹庵が"本物の盆栽"をレンタルで提供させていただいていますが、
"盆栽のコンセプト展示をしましょう!"と言う蔦屋書店さんからのご依頼を受けて、
14日まで まるで大英博物館の中にあるブックライブラリーの様な空間に
小店精選の盆栽群を展示させていただいております!

趣味・文化・教養・・そこにボンサイ。静かな図書空間に「人格」に似た存在感を持つ樹々達が「よく来たね!」と迎えてくれます。
期間中、ぜひ覗いてみて下さい。

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