雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2017年01月


【76歳!いつまでも 作り手として現役!】

昨年末、私共の羽生雨竹亭に木村正彦先生が来訪されました。
先生が他の盆栽園に訪れるのはとても珍しく、拙亭も10年間で三度めです。
「今年は一緒に中国へ連れて行ってもらったり、いろいろと世話になった」
と世界にその名を知られる方とは思えぬ程の謙虚さ。
本当に頭が下がります。
亭内を一巡され、かつて手掛けた作品などを見て懐かしがられていました。

スタッフ・見習い・中国研修生 達との記念写真にも気軽に応えて下さって、
若者達には最高の記念になりました。
床の間の黒松は遠い昔、大家小口賢一翁が愛蔵されていたもので、
基本の姿は若き頃の木村先生が作り上げたものです。
樹も先生と三十年を超えての再会です!


【中国西安よりの研修生  とにかく一生懸命!!】

12月からエスキューブ出資中国法人「楊凌雨竹亭有限園芸公司」から
出向研修のビザで短期研修に来た郝君と趙君ともに21歳!
西安の培養場で8名の中から選ばれた優秀な2人は、
日本に来ての1ヶ月も「アッパレ!」と言えるほどの頑張りぶり。

貧しい農村から高卒で園芸専門学校を出ても30歳くらいで得られる給料は3~4万!
「日本の最高の盆栽管理と制作技術を身につけて故郷の人達と盆栽事業で豊かにする!」
私が43年前にこの世界に入った頃の想いが蘇ります。
元旦から頑張る彼らに、はじめて盆栽を触れさせました(1ヶ月は雑用のみ!)

この苗木のような真柏が彼らと同じく将来の名木になるように、見守りたいです!
ガンバレ!若者!


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