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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2016年03月



【福島 舩山家の手入れと国風展連続10回入選祝の準備】

邸内に数多くある名木の中でも、格別の存在は勿論、
「1億円の松」として有名な五葉松です。

祝典に出席される為訪れた木村正彦先生も、
"唯一無二"と絶賛されていました。

来年の世界盆栽大会にも出品されるとか!
公開が期待されています


【国風展10回連続入選祝 懇親会の準備】

お世話になっている福島市の舩山先生の所で、昨日から春の大植え替え、
3月28日に開かれる国風展10回連続入選の祝賀会の為の準備に入りました。
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大型未公開名木を数多く所蔵される先生のライブの状況を
数回に分けてお伝えします。

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名門大樹園一門 赤沼家に三代守られた未公開の太幹
先日いつも私共の月例オークション「天地会」に協力して下さる赤沼氏が、1ヶ月近いフランスへの仕事に出かけられると聞き、久しぶりにお伺いしました。

別の盆栽に以前から興味があり、それが譲って貰えたらとかすかに希望を持って訪れた時、
このオーバーサイズと言うべき程の黒松に釘付けになってしまいました!
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“明日からしばらく留守にされるなら”と口説きに口説いて羽生に持ち帰りました!
少し鉢が小さく(日本鉢としては最大級なのですが)思い切って長方の左右に伸びのある鉢映りに変えました!
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中国に大型松柏盆栽が堰を切った様に運ばれる中、盆栽業の“業”ですね!
どうしてもこういう樹に心が動かされてしまいます。(少しだけ反省)


私がまだ修行中の頃、
"コレなんの樹だろう"と国風展で見た上田秀一先生の藤もどきが、
私が初めて見た藤もどきでした。


春先に"儚いほどの美しい花色"を楽しませてくれるこの盆樹は、老木となると突然痛みやすく、
名樹の伝承が難しいと言われています。
先日、友人より譲って貰った写真の樹は若さこそあれ、
藤もどきの味わいをよく表した作品として気に入っています。


間も無くソメイヨシノの開花宣言が各地から伝わりますが、
ソメイヨシノは盆栽には向かず、寒桜か山桜が主流です。
羽生の寒桜も八部咲きとなり、今が最高の花見どころです。

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