今年も桜を愛でる季節が来ました。

富士桜の枝垂れ性。

今から60年ほど前、埼玉の西部秩父地方のひとりの盆栽を愛する古老が、山中で珍しい桜を見つけました。

枝垂れ桜でも一重咲きの可憐な花、枝も細やかで、富士桜の変種であったこの樹の枝を挿し芽で増やして、

今では日本の盆栽界の春の人気種のひとつにまでなりました。


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私もこの枝垂れ桜が大好きで、羽生には培養作品も含めて50本以上が大切に作られています。

この樹も毎年羽生雨竹亭の応接を飾る樹として、良き花姿を楽しませてくれています。

今年は去年とはまた少し変えた飾りをしてみました。

朧月の掛物に大きな水を湛える水石との取合わせ。月と桜が水鏡に映るような世界!


千年前の都人達が桜に想った歌が残ります。


「ひさかたの 光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむ」

(古今和歌集・紀貫之)

「糸桜 しづくこぼるるさま見れば 春の涙のかかるなるらん」

(江戸時代・読み人知らず)


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久しぶりに応接に銀屏風を立てて、この桜に“牛車”(ぎっしゃ)を脇飾りにしてみました。

“都大路”(千年前の京都の中心部)を行き交う貴族達の世界、目には桜の美しさ、そのままの“あの頃の都“を創ってみました。


この飾りをして“散り桜“となる頃、さあ💦押し寄せるほどの“植替え“です😅