4日間で3万人近い来場者数を数えた大阪EXPOの盆栽水石展。
老若男女、若いカップルから小学生たちまで、初めてホンモノの盆栽を観て感嘆の声を挙げる方々。
振り返ればこの展覧に関われた事を誇りに思います。

盆栽界の展示会と言えば、国風展や大観展。
見事な最高レベルの展覧ですが、唯一足らないのが、“一般の人達への目線作り“で作られていない
“マニア“やキツく言えば“オタク“界のイベントになっている事です。
修行に入って間もない頃、先輩達に言われました。
当時の1970年万博の事です。
“押すな押すなの人!人!人❗️ここから一般社会の盆栽の認知と趣味が広がった“と。
“盆栽ってすごいなぁ“
子供達の素直な声が響いた会場。
考えれば、国風展・大観展、共に“有料入場“、つまり“お金を払ってくれる人が見られる“仕組み。
盆栽に興味を持って欲しいと願うと言いながら、子供のお小遣いでは入れない展覧。
英国で盆栽の展示を政府からの依頼で半年間 “ダーウィン自然博物館“ でお手伝いした時、
その博物館は勿論のこと、近くにある有名な“大英博物館“も、入場は無料でした❗️
何世紀か前の国王の言葉が寄付を入れる大きな筒に刻まれていました。
“富める者は未来の子達のために、貧しき者はこの手を引いて“と。

盆栽や水石がどれほど人々に感動と癒しを与えるかは歴然としています。
私達は、次の時代への良き“土壌作り“の為にも、もっと展覧会の在り方を見直すべきかもしれません。