【暮れゆく大徳寺・冬支度の盆栽庭園】

師走の喧騒をよそに、京都北部の大徳寺は、静寂の中を鐘の音と僧堂の修行僧の読経の声のみが響き渡っています。
紅葉の拝観者の多さに比べれば、ひっそりとした庭園。
でもこんな盆栽庭園も大好きです!(拝観料は減っていますが💦)

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冬景色の盆栽の入替も済ませて、新年までの姿が出来た庭は、しんと静まり返って、盆栽と対峙するには最高かもしれません。

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通玄庵の床の間も、名残りの老爺柿に、江戸狩野派の古画、狩野養川院の「冬景図」脇には古銅の堂宇。
むかし禅寺は、人里離れた山里の誰も訪れないこんな景色だったのでしょう。

冬姿の枯木立の雑木盆栽達、“春待ち“の梅の盆栽達、そして沁みるほどの冷気を受けながらも、美しい翠を湛える松柏盆栽達。

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移ろう季節、少しずつ“貌“を変えてゆく樹々達。
盆栽達の表情を観ていると、日頃の生業に追われる身から離れて、
本来の盆栽と向き合える自分に会えるような気がします。

除夜の鐘までもう少し!
ずっとここに居たい気持ちです❗️