大観展が終わってすぐ、愛知県稲沢市で行われたオークションは、もう少しで1億円!の大台と言う久しぶりの大型オークションでした。
その中に普段では目にすることのない鉢が出品されました。
備前焼の人間国宝、伊勢崎淳先生が作った鉢類です。
数年前、名古屋に盆栽美術館を作ろうとしていた大家愛好家(残念ながら志半ばで逝去)が、伊勢崎先生に懇願して作られたもの。
故人の放出オークションの際は、盆栽が植えられたものが1点だけで、
“噂の備前焼盆器は何処へ行ったのだろう?“と、その行方を皆々で首を傾げていたものでした。
故人に近しい今回のオークションに自身の蔵品群の中に、この“幻の鉢“は眠り続けていたのです。
“将来に残したい!“ その思いでなるべく多くを落札する事に努めました。
その後、岡山県に住される伊勢崎先生に連絡をとると、“覚えています“との弁。
百点近い盆器群の桐箱を作る準備を今はしています。
いずれ、岡山に届けて、各盆器の箱に、“箱書“や押印をお願いしようと思っています。
人間国宝となった陶芸家が残した盆器、作家の作品として箱書や押印は大切です。
浅蔵五十吉・三浦竹泉・思えば、過去にも著名陶芸家の盆器作品に関わってきた事を思い出します。
“炎の陶芸・備前焼“の盆器❗️
どんな盆栽を合わせるか?楽しみです‼️