【芳春院盆栽庭園・老樹の健康を守る・“嵩下げ“の作業❗️】

大徳寺の境内にホトトギスの鳴く声が聞こえてくる季節、盆栽達も新芽を伸ばし、
根は水を吸い上げるのに、鉢の中で懸命に伸ばしています。

樹齢を重ねた大型の古樹は、植替えの間隔も数年に一度、それでも表土は肥料などの塵で“目詰まり“しやすく、
水掛けをしても、鉢中に沁みる前に、外へ流れてしまう樹もあります。
特に“今年植え替えようか?来年しようか?“と迷って、見送った樹達は、
暑気が強くなって、朝夕の水が必要になる前に、“嵩下げ“の作業が大切になります。

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世界大会のポスターにもなった一位の名樹「麒麟」もそのひとつ。
根元を覆う苔を取り、表土を一段丹念に掘り下げてやり、水をかけた時に、
鉢の上にまるでダムに水が溜まるようにしてあげると、その貯まった水が、ゆっくりと鉢中に沁み込んでいくのです❗️

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透し切込み💦古葉抜き💦
季節に合わせて、私達の仕事は追いかけられるように続きます❗️