【椎野宝樹園・理想の盆栽家の姿❗️】

神奈川県秦野市の山里で、盆栽作りに励む椎野宝樹園に久々に伺いました。
相変わらずの美しい盆栽庭園!

IMG_5954
また庭園の一部が彼の構想で改装されていました。
ひとつひとつの盆栽が、完璧と言えるほどの細やかな手入れがされ、販売用とお客様よりの預り品がしっかり区分された棚場。
家族と内弟子、少人数で営む盆栽園の“理想“が形になっているようでした❗️

培養棚の奥には、彼が数年前より手掛けている黒松の苗木からの仕立て樹がありました。

IMG_5955
肥培して徒長させ、太身を出してからの切込によって、将来の小品盆栽の素材を作出するプロセス❗️
“ここまでで5年です“  計画的な培養の労苦と見事さを深く感じました。

IMG_5956
盆栽園は“仕入れる・売る“だけではなく、このように“自然と技術と時間“を活用して、次の時代の盆栽を生み出す事を忘れずにいたいものです。
ともすれば、売り買いだけで、利益を出す安直な世界に傾きがちな現行の盆栽界。
椎野氏のように、年月をかけた立派な盆栽を守る手入れ、そして的確な培養で新たな盆栽を作り出す作業。
これがまるで自転車の二輪のような在り方で越し方が行われているのを大切にしたいものです。
雨竹亭もそろそろ本気で“ゼロからの命作り“を始めようと思います❗️