師走の足音響く中、毎年恒例の“季寄せ“の鉢植え作りをしました。
開店以来、悴む手を暖めながら、ずっと作り続けていた“ふきのとう“の鉢物も、
気候変動と採り手がいない事などで、お届けできなくなり、思案の末に、
今回のように新春の“なぞらえ“に因む草木で、季寄せを作ることにしました。

「長寿延命」の長寿梅、厳寒の中でも真紅の実を成す“ヤブコウジ“、
“難を転ずる”に因んだ「南天」、そこにまだ来ぬ春を願って咲く小菊。
五葉松の厳しい生き方を舎利幹に秘めた樹、掛物は明治の名筆、竹内栖鳳が描いた“うさぎ“。

扇面に描かれていることで、“末広がりのめでたさ“を示しています。
大きな床飾りではありませんが、新春飾りは楽しいものです❗️