【一足早い新春の飾り❗️“梅に鶯” 大徳寺「通玄庵」】
先日、大徳寺芳春院盆栽庭園で、KBS京都テレビの年末年始特番の録画がありました。
大晦日の23時から明けて新年の深夜1時までの番組の“新年を迎えてから“の時間に放映するようです。
そのため少し早めに、庭園内の寮舎“通玄庵“に新春の飾りをしつらえました。

細身の中に凛とした厳しさを秘めた、野梅の古木。
何年も作ってきましたが、幹味が気に入っています。

“返しの流れ“が、一度左方へ向かった幹が樹冠近くで、中央へと帰ってくる樹姿。
今年は梅の花の動きが早く、この分だと本当に新年にはチラホラと咲き始めそうです。

掛物は明治の名筆、中島来章の「鶯」空を切るように翔ぶ姿1羽。

大家ならではの筆です。

脇に陶製のくず屋香炉。
渋めの釉薬には屋根に初雪を想わせる白釉。
“梅ひと枝に花一輪“ 厳しい寒さの中、葉も芽もない中、スッと蕾から清楚な花を咲かせる梅は、日本の初春・早春を謳う有難い樹種です!