2020年09月19日 秋の気配・名月の飾り 暑気まだ残る九月、それでも朝夕の風に何処となく“秋“の気配を肌で感じる季節になって来ました。記録的な夏を過ぎ、心の中も“秋景色“をどこかで求めています。今年は“中秋の名月“が、10月1日と遅く、少し早めの「名月の飾り」をしてみました。まだ「芒・すすき」も席飾りに出来るほどの穂も背もなく、カリヤス草を使ってみました。鬱蒼としていたカリヤスの根本の古葉を手剥きで丁寧に取る、この作業が草物を主座に迎える時、とても大切な事です。美しい根茎のスッと伸び上がる姿は、どんな名木にも替え難いものがあります。掛物は「雲中の名月」上部に金泥を使った月光を見せています。カリヤスの足下には、つがいの鶉、草叢を行き交う姿が浮かびます。脇床には、蕭々と孤立する老松。直近の名匠木村正彦先生による五葉松文人盆栽です。『山間に屹立する老樹、秋の澄む風は、名月の下、草叢の鶉を映す』盆栽・掛物・草物・等々。取り合せの妙を楽しむ季節が来ました。 「雨竹亭」カテゴリの最新記事