京都国際文化振興財団（通称・慶雲庵）の収蔵品の件で、久しぶりに長野県・鈴木伸二さんの所に伺い、最新の美術館への納入作品を届けました。
1列に並べるとまさに圧巻の内容です。
その後、真柏作出の名手、井浦勝樹園さんで、名樹「風神・雷神」を拝見しました。
特殊な機械での「吹き上げ」を行い、百年分の風雪を舎利幹に与えて、真柏ならではの芸術性を出していました。
“次なる名樹”の挑戦も数多く、私がお世話になったご先代にそっくりになってゆく現当主を嬉しく思いました。
帰路、昨年の千曲川決壊による氾濫を僅か1ヶ月前の転居により、奇跡的に免れた、片桐盆栽園さんの新しい園に初めて訪れました。
井浦さんと同じように、素材から作ってゆく多くの盆栽、小諸城址「懐古園」に程近い山懐。
山鳥がさえずり、緑深き山々に囲まれた別天地。
それでも、羽生に帰れば、数千の盆栽達が待っている私は幸せなのかもしれません。
