【樹冠切除!角度変更! 見せかけの大樹から真柏名樹への変貌!】
昨年春、四国高砂庵から羽生雨竹亭に移動された盆栽群の中にこの樹はありました。
天然山取りの圧倒的な舎利芸はあるものの、枝葉を全体に伸ばし表面的な樹相で仕上げられていたものです。
日々共に暮らす中で、「この樹はこうありたい!」と言う答えに辿り着き、
大改作に挑むのに1年を超える時間がかかりました。
樹冠を切り落とし、右手の天然至芸の素晴らしさを魅せる
舎利芸を強調する"左流れ"の樹となるよう、施術しました。
この状態で来春まで無理せず培養に努め、
左右の舎利芸と乗り出しを浮き立たせる鉢合わせを思案したいと思っています。
うずもれた名樹を晴れの舞台へと導くのは、盆栽家のいちばん楽しい仕事です!