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盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


コロナ前、四国高松の名園「小西松楽園」さんから譲り受けた大阪松の巨木郡❗️

高齢の小西さんから“森前さんに受け継いで欲しい“(断りづらい言葉💦)と言われて、

四人でも上がらない畑植えのこの種の樹を十数本❗️

羽生にトレーラーで運び、大型の木箱(桧材でひとつ3,5万💧今作ったら5万❗️)に入れて5年。


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葉も根も充実した今春、中国から3尺の鉢類が届くのを待って植替えをしました!

約300キロの木箱入り💦

フォークリフトの爪で吊り上げ、ハンマーで木箱を叩き、やっと抜き込みました。


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5年の時間が根巻きした樹に小根を増やす事となり、出来るだけ根を切り詰めての植替え。

それでも予定していた鉢に収まらず奥行きのとれる大型丸鉢に入れました‼️


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激減してゆく太幹の松、こうして次の時代の樹を作り残す事、私達の年代の責務のように思います。

でも、若手が手伝ってくれないと、太根をノコギリで切るのに、息ばかり💦切れる高齢者になってしまいました🥵


完成間近となる大徳寺芳春院盆栽庭園第二次工事。

塔柱への置き台の板(80×60×12センチ!)の組込みを待って、

羽生ではそこに飾る20点の盆栽のうち、最大級の盆栽達の仕上げ仕事を、相変わらず💦森山義彦さんに協力を得て進めています。


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今日の慶雲庵財団やお得意様達の所蔵されている歴史的背景を持っている名木達。

トラックを含めて3台分を第一次搬入が今月中に行われます。

1年をかけて建て方棟梁、庭方棟梁達が造って下さったこの庭、今はまだ“目覚めぬ庭“ですが、

ここに盆栽を入れた瞬間に“鼓動“が始まり、その響きは止まることない刻になります!


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未公開の黒松大樹、2mの平石に乗ったこれも未公開の五葉松根連り!


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そこに黒松岩石性「大王」や、国風展にも出した「蒋介石の赤松」等々、5人掛かりの運び込み!

相変わらず💦目の回る日々です😅

【佳境に入る芳春院盆栽庭園第二次工事❗️】


昨年より進めてきた芳春院盆栽庭園の増設(第二次工事)も、4月の仮公開に向けて、庭園の最終工事作業が急ピッチで進んでいます。


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先日、盆栽を邸内に飾る“塔柱“(今回は羽生庭園と同じく、石燈籠の棹を使用)の各所据付位置の決定が行われました。

予定される通路に合わせた盆栽を鑑賞する位置を考慮しての設置、

ここから塔柱の上に厚い板を合わせ、今月中には大型盆栽の各樹を羽生から移送します。


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敷砂利が入り、通路が完成していくと、徐々に庭園の姿が浮かび上がってきます。

第二庭園には、東北から取り寄せた、天然樹林から間引いた山もみじの細幹の庭木が各所に植えられ、

散策しながら盆栽を鑑賞する独特の庭相を示しています。


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併設した展示場は大きく、ここからこの庭園で繰り広げる盆栽世界が、

10年後、20年後、盆栽界にとってどのような役割になっているか?不安と楽しみが心の中で織り混ざってきます。

今はまず、4月の仮開園を無事に迎える事に集中して取り組みたいと思います。


今年も桜を愛でる季節が来ました。

富士桜の枝垂れ性。

今から60年ほど前、埼玉の西部秩父地方のひとりの盆栽を愛する古老が、山中で珍しい桜を見つけました。

枝垂れ桜でも一重咲きの可憐な花、枝も細やかで、富士桜の変種であったこの樹の枝を挿し芽で増やして、

今では日本の盆栽界の春の人気種のひとつにまでなりました。


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私もこの枝垂れ桜が大好きで、羽生には培養作品も含めて50本以上が大切に作られています。

この樹も毎年羽生雨竹亭の応接を飾る樹として、良き花姿を楽しませてくれています。

今年は去年とはまた少し変えた飾りをしてみました。

朧月の掛物に大きな水を湛える水石との取合わせ。月と桜が水鏡に映るような世界!


千年前の都人達が桜に想った歌が残ります。


「ひさかたの 光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむ」

(古今和歌集・紀貫之)

「糸桜 しづくこぼるるさま見れば 春の涙のかかるなるらん」

(江戸時代・読み人知らず)


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久しぶりに応接に銀屏風を立てて、この桜に“牛車”(ぎっしゃ)を脇飾りにしてみました。

“都大路”(千年前の京都の中心部)を行き交う貴族達の世界、目には桜の美しさ、そのままの“あの頃の都“を創ってみました。


この飾りをして“散り桜“となる頃、さあ💦押し寄せるほどの“植替え“です😅


1年前、台湾での真柏素材視察の旅の際、親交深い友人である盆栽園主、詹(せん)さんと

両国の盆栽の発展を願って、台湾真柏の日本への正規輸送を計画しました。

満を持して今春3月上旬に台湾での根洗い、植物検疫後、日本に到着した7点を、

江波戸共種園さんの協力を得ての通関と検疫、そして羽生に着きました。


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鉢内の用土の一切を取り除いた状態が原則の検疫💦盆栽達には過酷な旅💧

寸暇を惜しんでの植え付け作業を行いました。


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植え付け後の管理が重要な根洗い輸送、“台湾真柏の輸送は、日本の環境に合わない“と言う風潮がある日本盆栽界。

私は“時期と環境“の精度が解決の決め手と長く思っていました。

台湾は2月と3月では気温が大きく変化します。

最低気温が8~10度の台湾、日本側が慣れている輸送期2月中旬迄では、到着した時の日本での温度差が大きすぎます。

かと言って3月中旬になれば、送り出す台湾は時には30度になってしまう日もあり、

到着した際日本はまだ気温低く、この温度差が原因に大きく影響していると思いました。

素早い植え付け後、土間のハウスに取り込み、ここから約2~3週間、温度と湿度に気を付けて樹の生命力を祈る日々が続きます。


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盆栽の社会的広がりが進みながらも、国内の素材が枯渇している日本。

“糸魚川真柏“を第一とする盆栽界。

私がこの道に入った50年前は、“枝接ぎや大阪松は国風展などへの盆栽とは言えない“と言う風潮すら言われた頃もありましたが、

今では真柏名木の過半数が枝接ぎ、大阪松の評価も天然五葉松に比肩する扱いです。

盆栽を愛する各国が手を取り合って素材と技術、そして何よりも

其々の国が育んだ文化の中にある盆栽を、双方に尊重しあい、次代の盆栽界が真の国際化になる事を願っています。

第一歩の“逆輸入!

4月には羽生の外の空気の棚に並ぶこの樹達を心から祈る日になりました。

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