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盆栽歴49年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


コロナ禍を経て、久しぶりに台湾の愛好家の方の所へ、日本から渡った盆栽達の手入れに、
私と盆栽作家・森山義彦さん、そして初めての“海外デビュー“の羽生スタッフ近藤君と訪れました。

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親しい台湾の盆栽園の方に日頃の手入れをお願いしていましたが、人手不足で、回り切れない💦 
というSOSを受けて、各樹の内容に合わせた手入れ(剪定・針金掛け・幹洗い・硫黄合剤塗布・針金ほどき・植替え)等々、
3日半の行程で、
夜8時くらいまで頑張ってみました。

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こうして海を渡った盆栽達。
おそらくこの10年で、全国では2~3万本に及ぶのではないかと推定されます。
気候や管理の違う国へ行った樹達、どの国へ行こうと、そこで樹を愛して大切にしてくれる人、
私達プロは、彼の地に行った樹達が、健やかに生きていくことを手入れという面でサポートに努める事が、責務だと思っています。

高い旅費や手間賃を払って頂いて、手入れの済んだ樹をご覧になって、心から喜んでくださるお客様。
勿論、手入れでお伺いしている間は、こちらからの要望で朝から夜暗くなるまで、
盆栽棚から離れず、昼も秘書の方にお弁当を現場に運んで頂いての作業。

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“また来るからね“ と心の中で盆栽達に伝えて帰国の途に着きます!


【世界を翔ける二人の真の心の内 “盆栽への愛!命を創ること!”】

国風展が終わって間もない頃、密かに進めていた“夢の対談“が、羽生雨竹亭で行われました。

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“世界の木村” 木村正彦先生、“鬼才“ 小林國雄先生、この二人の共演での対談形式の撮影💦
“両雄並び立たず“と言われたこの企画、お二人とも“森前君の頼みなら“と、1ヶ月前に、快諾を頂いていました。

親交深い月刊『近代盆栽』を発行されている近代出版・徳尾隆次社長に相談して、
私がナビゲーターを務めるYouTubeの「WABI CHANNEL」が先立って、
3月16日(土)21時〜、23日(土)21時〜の2週にわたって、公開されます。
『近代盆栽』は、5月発売の6月号の誌面で、この様子を専門誌の視点で特集されます。

撮影当日は、お二人にお願いして(あつかましいのは覚悟の上😅)
名匠の代表作・真柏「登龍の舞」黒松「翔鶴」を応接床間に飾り(名樹2点を一緒に!ホントにあつかましいですね💦)
私のMCで、“巨人“ お二人に忌憚なき問い掛けをさせて頂きました❗️

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深く・真っ直ぐで・飾りないお二人の言葉、走り抜けてこられた其々の道のりは違っても、
盆栽人として仰いだ“頂き“は、同じものなのだなあ!と痛感しました。 

名樹2点に併せてかけた書、西郷隆盛(号・南州)の「淡如雲」“淡き雲の如く”
最近毎朝自身の鍛錬で書を書かれている小林先生は、その語彙と筆力に感動されていました。

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対談の中で私がお二人を、“正当派の修練から独自の世界を築かれた“木村先生を“近代日本画の象徴・横山大観のよう“として、
小林先生を“反骨精神と独学の先に辿り着いた美意識で、1970年大阪万博のシンボル・太陽の塔を残された、鬼才・岡本太郎のよう“
と表現した事を大変喜んで下さいました。

心に染みる談話の中身、是非YouTubeで、臨場感と共にご覧になって下さい‼️

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【“梅から椿“ そして芽吹の春❗️大徳寺盆栽庭園‼️】

“雨水“から“啓蟄“、寒暖の差大きい2月も、いつの間にか“春“の兆しがすぐそこに来ています。京都大徳寺「芳春院盆栽庭園」の樹々達も、“今年は不思議な2月だね“という、
人の思いなど素知らぬ顔で、普段通りの季節の移ろいを現しています。
国風盆栽展の慌しさが過ぎて、ホッと訪れた庭園。

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梅の各種は、花を終えたもの、名残の花を楽しませているもの、椿の花々も同じです。
ふと見れば、国風賞の花梨名樹も、梢の先には、もう新芽の息吹がありました。

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少し早い“三寒四温“。
それでも、自然界の“輪廻“はホントに正直なものですね!
間もなく、庭園の春の象徴“枝垂れ桜” が儚くも美しい花姿を訪れる方々に見せてくれます。
併せて、雑木盆栽から始まる、“春の植替え“ が目白押しになります。
庭園の片隅にブルーシートを敷いて、4人掛かりで挙げて💦根ほどき~鉢合わせ💧
でも終わった後のスッキリとした樹達を見れば、疲れも飛びます。

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でも、国風展と言う業界のお祭りでもあり、渦巻く取引のドロドロ😓 
そこからこの庭園に帰ってくると、“ホントにここはいいなあ“と、つくづく思う私自身に笑ってしまいます😅


“水石を文化として美術館で“と言う水石界の大願。
それを実現したのが、11年前に開催された今も続く、東京都美術館での「日本の水石展」、
今年からその名を改めて「第61回日本水石名品展」となったこの展覧です❗️

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水石という、盆栽からすればマイナーとされる水石。
これが美術館と言う大舞台で続けられるのか?とい
う不安を一掃するように、
小林國雄理事長の旗の下、事務局長の私も10年の間、まさに“駆け抜ける“ように、
毎回“来年は何を首座に持ってこようか?“と思案しながら走り続けました。
名石「黒髪山」から、伊達家「鎌倉」小堀遠州「重山」そして信長由来の西本願寺「末の松山」
今では海外からの愛好家の定着、出品、そして年々増えて来た来場者の方々と若い層の注目❗️
ありがたい事です。

昨年就任された長沢新理事長は、四半世紀、水石協会を“縁の下の力持ち“で支えてくださって来た“影の功労者。
朴訥な性格の氏ですが、真の水石への慧眼深く、実直な旗頭として、
私も今回から総括理事としての立場で、相変わらず図録解説などの実務を預かっています。

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10年の刻をかけて築いた『日本の水石展』の重み。
しかし、水石界には『日本水石名品展』という、協会発足以来からの展覧会があります。
三越本店、盆栽倶楽部(現・上野グリーンクラブ)そして近年の明治神宮社務所講堂。
神宮は、協会誕生の時より、会長職を宮司様にお願いして、今の社団法人になってからは、名誉会長をお願いしています。

毎年6月には『奉納盆栽水石展』が、参拝される世界の方々を魅了して、日によっては展示している本殿回廊が、人だかりで盆栽が見えないほどになるのが常です❗️
その中、長沢新理事長の地道な努力で、美術館の「日本の水石展」が、60年続く「日本水石名品展」への名称変更の許可がおりました。
小林前理事長が尽力されて定着した「日本の水石展」を千穐楽にして、歴史と共にある旧来の名跡にするか?
私達役員は悩みましたが、長沢新理事長の“先人達が築いてくれた歴史を100年100回展にする為に“という想いに、小林前理事長が“いいと思うよ“の漢気❗️

こうして今回の『第61回日本水石名品展』は開催されました❗️
“河原にある石が美術館に飾る芸術?文化?“と、学芸的な立場の方々から揶揄された11年前を思うと、
水石に対する、愛好家の皆さんも含めての“思い“が、ここまで導いてくれたと思います。

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レベルも往時の日本水石名品展の絶頂期を凌駕する程になりました❗️
“帝都の美術館で水石展“ 
いつまでも、あの頃の開催に賭けた苦労を忘れずに、愛好家の方々に寄り添って、この文化を守り広めたいと願っています。


東京都美術館で、今年も国風盆栽展が開催になりました!
100年近い、日本そして世界の盆栽界の象徴となっている展覧。

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全国、と言うより、今では世界からの出品申込みのある国風展。
大型古木から、中品盆栽、そして“棚飾り“の小品盆栽。
特に最近は中品盆栽への国内愛好家の意識と注目が強くなったように思います。

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外国勢は、相変わらず中国からの出品、今年はタイの盆栽熱が高くなって、大型の国風賞の真柏も、タイの方でした。
世界に広がる盆栽熱!
どの国の方が栄冠を掴んでも良いのですが、その樹のすべては、
元々日本で長く育まれたものを、高額で海外の方が購入して、日本の安心できる盆栽園に預けて出品しているもの!

いつかは検疫を受けて、海を渡るでしょう。

私の知るアメリカの友人、ダグラス・ポールなどは、厳しい検疫を受けてニューヨーク郊外の大邸宅で楽しんでいますが、
専門の管理者を数人おいて、“自分が生涯楽しんだ後は、州や国の植物園にある盆栽施設にすべてを寄贈する“と明言しています。

“日本から尊い盆栽をアメリカに運んだ責任が私にはある“というダグラスの考え!
そんな気持ちで、海外の方が盆栽を求めてくれれば、数百年の“命“を彼の地でも守り伝えられるのですが💦

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世界に広がれば広がるほど、その盆栽達が、そこからどんな人生(樹生?)を送るのか?
そんな事にも私達プロは思い馳せたいものです。

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