雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


2月13日、国風展前後期の合間、「日本水石名品展」飾付け当日、帝国ホテルで開催された

「国風盆栽展百回記念式典」の中で催された座談会、僅か10日ほど前に“司会進行を頼めないか“と協会より言われ、

水石展の搬入責任の立場、とても無理と伝えましたが、美術館での作業が終わった後の事、懇願され、

打合せの時間もないままに、登壇となりました💦


IMG_5991


青蔭理事長・木村先生・櫻井組合理事長・春花園小林親方、その他業界の重鎮達を隣に、

内容の打合せもないままのぶっつけ本番🥵

流石に緊張しました。


IMG_5992


総合司会進行として、登壇された各位様に座談の形をお願いするには、その人にこそお話ししてほしい事を考えながらの進行❗️

あっという間の1時間半でした。


IMG_5993


もっと辛辣な問いもしたかったのですが、会場の半数は国風展を楽しみにそしてこの式典に参加される事を思い出にされる海外からの皆さん。

“良き思い出を持ち帰ってほしい“ そんな事を念頭に進めました。

翌日は朝から水石展の開幕式💦

羽生に遅く戻ってからの水石式典の司会準備‼️

何となく、“困った時は森前さんに“みたいな、歩くコンビニエンターになりつつある自分を反省しています🙇‍♂️


上野グリーン倶楽部を舞台に、1年で1番名木の盆栽達が、陳列販売される『立春盆栽大市』、

今年は初日から日本列島を襲った特大級の寒波の影響で、盆栽達も雪帽子を纏っての開幕⛄️


IMG_5918


屋外の棚での販売の方々は、寒さを凌ぎながらの商売💦

ホントに大変です😱

私達雨竹亭のブースは例年の通り、倶楽部2階、朝から賑わう2階の入場に驚きましたが、

凍る寒さの外を見てその意味が分かりました。


IMG_5919


しかし、さすが国風100回記念展❗️

海外、特に欧米の方々の来場と購買欲に驚かされました‼️ 

“円安ってホントに影響あるんだなあ“とつくづく思い知らされました。

日常的にネットショップでの展開をしている小店、展示のラインナップも、

“飾り易く、この機会に!“と思われるような価格帯を中心にしたところ、

お陰様で、連日閉店後、羽生に戻ってからの新しい商品の準備に追われる状況‼️


IMG_5920


そして恥ずかしいやら🫣びっくりやら🫢

“モリマエさん?“や、“WABI、写真❗️“と、海外の方からお声をかけて頂いたり、写真をお願いされたり!

YouTubeの「WABI CHANNEL」を、世界の方々が観てくださっている事に驚きました‼️

友人の業者と「あそこの樹、高すぎるよね」や「アイツ人情ってものがわかってないね」などと言っていると、“WABI、モリマエサン“の声💦 

ホント!地が出てしまう自分!気を付けないと💦


国風盆栽展の実質的売店の上野グリーン倶楽部『立春盆栽大市』が始まりました❗️

私達エスキューブ雨竹亭も、例年通り倶楽部2階の大半を使用して、特設ブースを作りました❗️


IMG_5898


名樹・名鉢・水石・水盤・添景、、、

普段からネットショップでも日々展示すると同じ活動をしている私達には、扱い慣れた部分もありますが、やはり国風展売店となれば別です。

国内有数(皆よく知った仲間ですが)の盆栽園がさすがの樹々を持ち寄っています。

搬入から7日のプレオープンの1日半の間に、出店しているプロ同士での、

1点数百万から千万クラスの名品が、僅か10分ほどで取引されるのもこのイベントです。


IMG_5899


私も搬入の日に、名木2点、銘鉢1点を手に入れました。

67歳を間近にする今、“もう商売は少し休みたい、同じ盆栽水石でも好きな事をしていたい“と思う事が多くなりました。

それでもこの場に来ると、52年続けてきた“血“が勝手に湧き立ってきます。性分でしょうかね💦

国風展開催前日の日、売店の方は増え続ける海外バイヤー(iPhoneを使って母国の愛好家と連絡を取り合ってオーダーをとる業者)が乱立。

初日の一般愛好家と“ブッキング“を起こす事が問題にもなり、業界は“売店を前日の午後を公開する“と言うルールを作りました。

当初はこの仕組みが功を奏した成果を上げ、出店業者も喜びましたが、前日のプレオープンを前に、

“搬入の手伝い“と言う名目で、このバイヤー達が前々日から入るようになり、“なぜ先に入れるんだ?“

という不満や些細なトラブルも起きてきました。

組合の方でルールを改定してもまたそれを掻い潜るように、名分を設けて先入りするバイヤー達。

一斉に来れば、商談が混乱する事もありますが、先入りをあの手この手ですり抜ける“利口“な人達とルールを大切にする“真面目“な人達の葛藤。

これは今もあり、今回も“前日の午後からの入場OKですよ“と言い続けた私の言葉を守って下さった方々、

でもやはり先に売店を一巡した方々がいる中、申し訳ないような、これを止められない自分に忸怩たる思いを持つ感じるばかりでした。


IMG_5900


そんな中でも売店は愛好家の垂涎の世界。

私達プロ専業者にとっても、自身の店の晴れ舞台。

“雨竹亭の店はいいね“  そんな声が何処からか聞こえてくるような店にできるよう、今年も頑張ります‼️


花咲きを進めないように、東北のお客様に半月お願いして預けておいた梅類の売り物。

売店搬入数日前に持ち帰り、夜を徹しての植替え鉢合わせ❗️

ギリギリまでそのままにして、“お嫁に出す“寸前で、美しい鉢合わせをした数々❗️

羽生の地で育てて姿を整えて、売店で“お披露目“ をする前には、少しでも“良き衣装“ とお化粧をしてあげたいものです。

それでもまだ寒気強いこの季節、根を捌くのにも生育を気を付けないといけないです。

この梅はその昔、私がまだ修行中の頃(45年ほど前)栃木県真岡市にいらした大家、石川先生の愛蔵樹でした。


IMG_5858


盆栽の目筋は勿論のこと、お人柄もまさに“紳士“そのものだった方。

一時衰弱していたものを手に入れて、5年以上培養に努めたものです。

ようやく、先生がお持ちだった頃の樹格に近くなったので、お披露目とすることにしました。


IMG_5859


盆栽は命が繋がれば、姿を新しくして私たちの前に現れます。

古樹と呼ばれるもの、ひとつでも次の時代に残して行きたいものです。


昨年暮れに同業者から入手した真柏。

細身ながら真柏盆栽の真髄を感じる樹、それでもどこか“枝が重い“と言う感覚と、

“見せる所が隠れている“と言う思いが始めからありました。


IMG_5777


昔の私ならすぐに“道具を持ってこい“と、刹那の仕事をしたものですが、

この樹とて今までの方々の愛情が受け継がれて来たからこそ、今に生き続けている事を思えば、

正しい改作だとしても、出来るだけ“胸にスッと落ちる“程の納得をしたいと思って、幾日も幾日も時々の自分の心の在り処を替えて観続けました。

その上で、“やっぱり枝が重い、樹に空間を出したい“の思いが固まりました。


IMG_5779


樹の樹勢を上げるために伸ばされた枝々、余分な枝を外し、“腰を軽くする“ことも❗️

山採り真柏の舎利幹が捻転する姿、立ち姿と枝の“間調子“!

何となく、納得する姿になりました‼️ 


IMG_5778


でも・・これが終わると、“雨竹亭の家族“になって、あっという間に“お嫁“に行ってしまう💧

嬉しいやら😅・・因果なものですね😓

↑このページのトップヘ