雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴50年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”


盆栽の財団「慶雲庵」のオーナー会社、京都TANAXが所有するここは、

100年前に京都の資産家が作った数寄屋建築の美です。


IMG_8163


山科の奥座敷、音羽川の渓流沿いに建てられた今では再現出来ない日本美の空間です。


IMG_8164


そのひとつにオーナーの依頼を受けて、盆栽を飾りました。

“最後の将軍“第15代征夷大将軍、德川慶喜公遺愛の五葉松です。

この樹も財団の所蔵品で、普段は大徳寺の「芳春院盆栽庭園」に飾っています。

オーナーが、親しい方と会食をされるのに、床の間に歴史的な名樹を飾って、お迎えする。

何とも贅沢な演出と時間ですね。


IMG_8165


企業家同士の歓談の席、ともすれば経済のお話になりがちでしょうが、

こうして200年を超える盆栽、そして日本を動かした人物との関わり、

文化の護持と言うものに、僅かなお話となれば嬉しいことです。

私達プロでも、ひとりでようやく持ち上がる大きさ💦 

この山科区で盆栽業を営まれる、大溝さんには普段より芳春院盆栽庭園の方でも、手助けをお願いしています。

今回も大溝さんに助けて頂きました❗️

ありがとうございます。

【お彼岸の庭園、多くの拝観の方々❗️秋の手入れ‼️】


来月の庭園増設に伴う、「盆栽供養会」を前に、お彼岸に合わせて、大樹達の手入れに若き盆栽名匠、森山義彦さん達と庭園で数日過ごしました。


IMG_8151


日常的には、“お庭番“ 我らがナベさん(渡邉さん)が、ここにある樹と共に日々を過ごしてくれています。

水掛け、消毒、肥料、草むしり、まさに庭と樹、息づくこの世界を守ってくれていいます。

“その毎日があるからこうして手入れが出来ます“と感謝を込めての森山さんの声。

3日間の手入れで、名樹の数々は、一段と“男前“になったように思います。

雨の一日、お彼岸のお休みもあってか?大勢の方々が、盆栽庭園にお越し下さいました。


IMG_8152


時間のある限り、初めて庭園をご覧になる方にここが出来た意味、

初めて本格的な盆栽をご覧になる方に、幾つかの歴史や人物の物語をもつ樹の説明。

尽きぬお話を少しでもお伝え出来ればと思います。


IMG_8153


雨の禅寺は、一際の雰囲気があります。

静かに雨に打たれる樹々と庭、隣接する塔頭の濡れた甍の姿。

訪れて下さった方々が、ご自分の世界で“何か“を盆栽と過ごして感じ取ってくださる事を手を合わせて願うばかりです。


秋の彼岸を迎えて、羽生雨竹亭の庭内も少しずつ“秋景色“にと変わりつつあります。

庭の彼岸花も早々と咲きました❗️


IMG_8041


応接庭園の展示場も早めに掛け替えてみました。

紅葉の紅葉の葉、盆栽や水石の合わせ掛物の筆頭の「月」に関わるもの❗️

そして富士やスズメの小鳥達。


IMG_8042


ここからこの下に、盆栽水石を蔵内から“新人達“が並び始めます。


IMG_8044


このブログ・ネットショップ・そして私が続けているYouTubeの「WABI CHANNEL」をご覧の皆さんが、この羽生まで訪れて下さる佳き季節。

初めて多くの盆栽や水石、そして掛軸や諸道具。

色々な“出会い“の中で、ご自分の大好きな世界を見つけて下さるように‼️


お客様のご依頼で、一昨年に日本では制作不可能とされた1m50cmを超える鉢を中国宜興に作ってもらい、今春に植えた大型黒松。

お屋敷の外門前に“鎮座“しています。


IMG_8040


この大きさになると、黒松盆栽で行われる“芽切り“の手入れよりも、庭木でする透かし切りが、適切です。


今年は植替え年でもあり、今は芽数を増やす事が大切なので、脇芽を増やす為に、先日古葉取りを行いました。

生憎の雨の中、梯子や脚立でひと枝ずつ、昨年までの古葉を取る作業💦さすがの大きさ❗️

思いの外手間がかかりました。


IMG_8039


しかし、この作業をしておく事で、芽数が増えて、来年には枝々が重厚な姿になっていきます。

色々な盆栽の手入れ、時にはこのような“した事のない“手入れも経験です‼️

【大徳寺芳春院盆栽庭園・庭園増設披露に向けて❗️】


10月に開催が予定される、芳春院盆栽庭園の増設披露、開園時の2倍になった庭園と併設して作られた木造の展示棟。

数ヶ月の“試験運転“の後、お世話になった方々に私が庭園に在庭してご挨拶方々ご案内する機会を10/15~10/18に迎える事になりました。


IMG_8012


猛暑の遮光を外し、9月下旬には、森山義彦氏をはじめ、スタッフの多くと、展示される名樹達の手入れに数日出向きます。

事前の下準備をする今、“ここはこんな樹を飾ろう!この室内にはこんな水石を飾ったら“など、頭の中はてんてこ舞いです💦


IMG_8011


時に小雨が降り、来園される方々が、一瞬途切れる時、大徳寺の本来の“静けさ“が庭園を包みます。

“お陰でここまで来ました“  そんな会話が10月にできる事を今から楽しみにしています‼️

↑このページのトップヘ