雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:雨竹亭

image


真柏の素材が激減する中、プロの月例市場
(交換会と呼ばれるオークション)に流通するクラスは
“国風展には届かず一般愛好家には高額”
と俗に言う中途半端なダブツキ品がほとんどです。

でもそんなクラスの真柏を樹造りや鉢合わせでワンランク上の鑑賞価値にすることが
私達プロの仕事だと思っています。

この樹はまさにそのような樹で真柏の大切な「風雪に耐えて生き抜いた姿」が感じられる所があります。

今回は見付(正面)を変えてひとまわり鉢を小さくして少しでも
“荘厳”な雰囲気が出るようにしてみました。

敢えて真柏の基本と言える
“根元に水吸いが見える見付”
と言う概念を捨てて天然の舎利幹の美を強調した正面として、中品ながら迫力ある景を見せる作品であることを大切にしたものです。

従来の正面の写真と両方を見比べてどち
らが良いかご覧になって下さい。

(どちらもいいかな?)
imageimage

 私の下に来て四年目となる新井君。

この秋初めて作風展の新鋭若手作家部門に挑戦します。
作風展といえば見事な改作による古木の姿が有名ですが、
年々コツコツと培養管理が続けられてきた樹や人がもっと再評価されるべきだと私は思います。

この若手部門のように様々な形で門戸を開いて多くの人々が
“挑戦”出来るシステムを広げていってほしいものです。

さて新井君は花梨の中品株立ちです。
親心としてなんとか入選することを拝んでおります。


image28


image27


10年振りに千葉県の九十九里方面に出掛けた時、偶然に手に入った古木真柏。

枝配りも時間をかけて創り上げた“本物”で将来はプロの眼を引く名樹となる可能性を持った樹です。
舎利芸の“磨き直し”や鉢映りの再考など、
まだまだこの樹本来の素晴らしさは半分しか表現されていないと思います。


image26

現在よりもやや左からの見付の方が真柏らしい“流麗”な線を強調できると思います。


全ての手入れが終わった後、またご覧にいれましょう!

image21

image22

image23

連日の雨が上がって秋色の青空が久しぶりに羽生の空に広がりました!

関東、東北を襲った豪雨は氾濫洪水など、心痛む出来事でした。
盆栽の愛好家は勿論の事被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

全国の皆さんから“羽生は大丈夫?”の問い合わせを頂きました。
そのお気持ちに感謝の気持ちで一杯です。

お陰様で雨竹亭も盆栽も被害なく元気でおります。

ようやく訪れた“ありがたい陽射し”が盆栽達に降り注いでいます。
日々いろんな事が過ぎてゆく中、樹々達は自然のままに健やかに刻を紡いでいます。


私達も彼らに笑われぬように頑張ります。

 
 

この間 ブログで紹介した五葉松の根連なりを私の所で“出仕事”に来ている森山義彦君
(木村正彦先生のお弟子さん 修行を終えて九州から来ている)が
軽く整える整枝針金を施しました。

image16



雨竹亭の応接 床の間も“秋飾り”の季節となり、
「風に靡く松林、仰ぐ名月の向こうには訪れる秋を思わせる稜線美しい鞍馬の遠山石」 。

image18



五葉松だけでは伝えきれない季節感を名月(掛軸)遠山石(秋色)で表現しました。


image17


当たり前の飾り、一番“間調子”が大切な飾り。

↑このページのトップヘ