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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:近代盆栽

エスキューブ雨竹亭が四国「高砂庵」岩﨑先生の遺産盆栽すべてを取得したことは
多くの方々が既にご存知だと思います。

WBFF(世界盆栽友好連盟)の名誉会長として、生前世界の盆栽界に尽くされた先生の所蔵盆栽は
1000点を超える国内最大規模のコレクションでした。


私共は5月にこのコレクションが羽生到着後、
先生が生前手放された名樹の行方を
専業者、愛好家の皆さんの協力で追い続けています。

今回「近代盆栽」の会長のご尽力で岩﨑先生の本にも所載され、
行方不明となっていた五葉松「神拝の瀧」が発見され雨竹亭に届きました。

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先生が蔵されていた時とは別の樹の様な状態ですが
本質的には問題なく、さてここからもう一度当時の名樹へと培養に励みたいと思います。

勿論、縁あってお客様の愛樹となっても見守って行きたいと思います。


“よく生きていてくれた”

これが私の本音です。


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8月6日新潟県燕市  

私達は半世紀をただひたすらに盆栽を育ててきた老匠の所にいました。

笹川重義さん、81歳。

気温38度の暑さの中、私達より元気に笹川さんは一日ご自分の愛樹の説明をして下さいました。


丁度一年前偶然にお伺いしたこの「タイムスリップ」したような盆栽棚は同じ姿で私達を迎えてくれました。

蝦夷松と真柏を挿し芽から、
樹齢50年の盆栽へ作出した老匠の「国風展への道程」という近代盆栽の依頼取材のためです。


“こんな生き方の人こそ今の盆栽界に伝えたい”

と言う私の思いに近代盆栽さんが賛同してくださり、
来春まで続く取材の第一回としての新潟でした。

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写真は同行した小店のスタッフ白石君に笹川さんが

「若い人が受け継いで」

と挿し芽から仕上げられた蝦夷松の寄植えを進呈下さったものです。

受け継がれて繋ぐ心と命。



こういう仕事が一番楽しいですね。

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