【400年の「刻の封印」を解いて 初公開!一休禅師の寺  大徳寺「真珠庵」盆石!!】


2月に開催される「第4回日本の水石展」の特別出品が決まった"幻の名石"が間もなく公開されます。
1月7日、京都 紫野  臨済宗大徳寺派 総本山「大徳寺」内にある『真珠庵』に
山田宗正ご住職を訪ね、展覧図録の詳細打合せをさせて頂きました。
正親町天皇の皇后様の化粧殿を移築した真珠庵内の書院「通僊院」に
他の文化財と共にある唐物盆石は、名石「末の松山」などと同じく、
室町時代の東山文化の名残を色濃く残すものです。

真珠庵創建以来、この石が庵外に持ち出された事は、記録にありません。
今は図録・ポスター・ハガキなどの撮影も済み、雨竹亭の「観音堂」内で静かに公開の刻を待っています。
歴史上の名石は数多くあっても、当時よりその場面を変えずにそのまま鎮座してある石はこの石のみと言えます。
400年以上前の文化人達が眺めた石中の景色は、今の私達と違ったものだったのでしょうか?
応仁の乱で塵芥となった都に再建された名刹、その時からこの平成への長い歳月、この石は真珠庵に眠り続けたのです!
2月の公開をお楽しみに!