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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

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【国風賞・内閣総理大臣賞 の盆栽達がズラリ!】

毎年 秋に京都で開催される「日本盆栽大観展」の実行委員長に 
永年の友人であり、盆栽作家の鈴木伸二さんが 任命されました。
" 協力してほしい"との 彼の懇願を請けて また 業界のボランティアが増えそうです(笑)。
先日 打合せで 彼の盆栽庭園へ赴きました。

相変わらずの 手入れの行き届いた 盆栽と庭 には、いつも頭の下がる思いです。

2年前、四国 高砂庵より、故岩崎大蔵先生の遺品盆栽 千点以上を 私の庭に運んだ時、
"息子の為に譲って欲しい"と 彼の願いに応えて割愛した真柏。
当時は状態もあまり良く無く、"彼なら蘇生出来るかもしれない"と思って譲った樹。
葉の緑も濃く、樹勢が素晴らしくなっていました。
"彼に託して良かった!"と、心から思いました。
きっと次の時代、木村正彦先生のところで腕を磨いた彼の息子さん達が、
名樹への道を歩ませてくれるでしょう。

私や伸二さんがここから
"やらなければならない事"・"次の人達に受け継がせなければならない事"、
いろんな事を思う小布施の1日でした。


【大改作の末、風雅展に初公開】

世界盆栽大会で一世を風靡した「Funayama Collection」。

本当は飾られた樹々は、コレクションのごく一部です。
今回 第7回 風雅展 に舩山さんが出品された真柏、
2年前四国高砂庵 岩崎大藏先生のコレクション全品が羽生に届いた時、
"2~3年作れば世に出せます"と言う私の言葉を信頼して下さって、この2年間作ってきました。
未完ですがおよその樹姿も仕上がったので、風雅展の正面床の間に飾り、
新たな姿で披露させて頂きました。
銘もまだ無く鉢合わせも百点とは言えませんが、またひとつ未来に遺す作品が作れたと満足しています。

2017年5月27日から行われた風雅展
(すでに終了しています)


【銀座雨竹庵 盆栽ワールド! 14日まで!】

銀座にこの春オープンした"和"のテイストをコンセプトの総合複合施設、
ギンザシックスにある蔦屋書店は、全国に展開する同書店の旗艦店。
ここに私共 銀座雨竹庵が"本物の盆栽"をレンタルで提供させていただいていますが、
"盆栽のコンセプト展示をしましょう!"と言う蔦屋書店さんからのご依頼を受けて、
14日まで まるで大英博物館の中にあるブックライブラリーの様な空間に
小店精選の盆栽群を展示させていただいております!

趣味・文化・教養・・そこにボンサイ。静かな図書空間に「人格」に似た存在感を持つ樹々達が「よく来たね!」と迎えてくれます。
期間中、ぜひ覗いてみて下さい。


【床飾が奏でる日本の自然美!】

五月雨が青葉の葉色を更に美しくしてくれる季節、雨竹亭の応接床飾も 模様替えとなりました。

深山に生い茂る 岩がらみ、靄る空気の中、この季節の盆栽として必ず一度は床の間に飾ってあげたい樹種です。

春から使い勝手良く重宝してきた「朧月」の掛け軸も、この岩がらみの席でお勤め終了です。
ここからは まずは"ホトトギス"。
里山をスーッと線を引くように翔ぶ姿は、古来より日本画の題材になって、季節の代名詞となっています。
岩がらみの美しい姿の向こうにホトトギスが鳴き、遠くを仰げば渓谷に岩清水が流れる・・
格調高い松柏盆栽もありがたいですが、
この季節は、心安らぐ"自然を逍遥"しているような樹と飾りを楽しみたいものです。

我が水石協会理事長・小林國雄先生 る創作エネルギーに脱帽!】

世界大会の余熱冷めぬ中、私も事務局長を務める 
日本水石協会主催の歴史ある展示「日本水石名品展・明治神宮」の 
出品審査会・撮影会が、理事長邸宅でもある「春花園盆栽美術館」で 行われました。
久しぶりの理事長邸、世界大会に飾られた黒松「雲龍」も 本来の居所に帰って元気そうでした。
"森ちゃんのお陰で、世界大会・日本の水石百選 も、上手くできてありがとう"
と、相変わらず、上下もなく、ご自分の思ったことを平らに仰る"大好きな"方でした。
驚くのは 庭に溢れるほどの 大型盆栽達です。
ほとんどが、手に入れた姿からご自分の創意を加えた「小林芸術」へと変貌していました。
"俺は樹を作っている時が一番幸せなんだよ" 
本当にこの方は、樹と語り合ったり、喧嘩したり、慰め合ったり・・・
盆栽家、ただひとりの「孤高の作家」なんだなとあらためて思いました。
私と11歳違い、69歳にして、創作意欲は私以上です。
一緒に撮った写真の通り、私はこの"ヤンチャで、わがままで、涙もろくて、人情深い" 作家の、
クシャクシャの笑顔が大好きです。
ああ、また上手にコキ使われそう!!(笑)

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