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盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:盆栽

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入社6年となる白石君は私のアシスタントの仕事を含めてオールマイティーに仕事をしています。

顔に似合わず⁉盆栽の方はどちらかというと繊細なお洒落なものがあっている様です。

今日は細身の中に山取りの厳しさを潜ます真柏の整姿に没頭していましたが、柄にもなく!
私のカメラにはにかみ笑いをしていました。

あばれて“見捨てられた”ような樹もその樹の持つ“見所”を捉えて鉢合わせをすれば……

ちゃんと人が振り向いてくれる“美人”に生まれ変わるものです!

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さて今年の日本盆栽作風展の(新鋭若手部門)で彼がどんな作品を披露するか、

乞うご期待です‼

エスキューブ雨竹亭が四国「高砂庵」岩﨑先生の遺産盆栽すべてを取得したことは
多くの方々が既にご存知だと思います。

WBFF(世界盆栽友好連盟)の名誉会長として、生前世界の盆栽界に尽くされた先生の所蔵盆栽は
1000点を超える国内最大規模のコレクションでした。


私共は5月にこのコレクションが羽生到着後、
先生が生前手放された名樹の行方を
専業者、愛好家の皆さんの協力で追い続けています。

今回「近代盆栽」の会長のご尽力で岩﨑先生の本にも所載され、
行方不明となっていた五葉松「神拝の瀧」が発見され雨竹亭に届きました。

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先生が蔵されていた時とは別の樹の様な状態ですが
本質的には問題なく、さてここからもう一度当時の名樹へと培養に励みたいと思います。

勿論、縁あってお客様の愛樹となっても見守って行きたいと思います。


“よく生きていてくれた”

これが私の本音です。


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連日38~9度の猛暑の羽生もお盆を過ぎるとなんとなく朝晩が過ごし易い気がします。
盆栽もいよいよ秋飾りの準備です。

この間プロ専門のオークションがあって
“欲しくて”競り合って
この「柿」を手に入れました。

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細身ですが持込み良く、実の形、実成り、樹姿、垢抜けた風情を感じる嬉しい一樹でした。


実成りのせいでバランスがとれず倒れてしまうことと、訪れる秋には紅色の美しい実色を楽しむのが柿盆栽の醍醐味なのに、暗紅色の鉢に入っているので少し早いのですが、
根を痛めないように実色を映えさせてくれる白釉の鉢に移し植えました。

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懸崖の鉢縁の“アタリ”部分や“倒れない”為の足作りなど、
「見栄えの良さと実用の基本」を考えてこんな感じにしました。


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季節の味わいを楽しむものこそ、細やかな心遣いをしたいですね。



先日ブログでもお伝えした新潟の古老愛好家 笹川さんとの約束を守るべく、
笹川さんの挿し芽から作った真柏を2点木村正彦先生の所へ持参しました。

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先生は世の中では“世界の木村”と言われますが、30年以上のお付き合いをしている私には

「いい樹だね、ゼロから作ったなんて凄いね」

と言いながら自分の作品から比べれば苗木(ごめんなさい)に見える2点を優しい目でじっと見ていました。

「先生、愛好家の真の姿を世の中に伝えたいんです。協力してくれませんか」
と云うと

「やってみようか、森ちゃんの頼みだし」・・・

“世界の木村は盆栽と同じくゼロから盆栽と向き合ってきた人だ”
とあらためて感謝しました。


さて、笹川さんの“子供達”が

「木村マジック」

でどう変わるか、変貌した姿をまたお届けします。
 

8月6日新潟県燕市  

私達は半世紀をただひたすらに盆栽を育ててきた老匠の所にいました。

笹川重義さん、81歳。

気温38度の暑さの中、私達より元気に笹川さんは一日ご自分の愛樹の説明をして下さいました。


丁度一年前偶然にお伺いしたこの「タイムスリップ」したような盆栽棚は同じ姿で私達を迎えてくれました。

蝦夷松と真柏を挿し芽から、
樹齢50年の盆栽へ作出した老匠の「国風展への道程」という近代盆栽の依頼取材のためです。


“こんな生き方の人こそ今の盆栽界に伝えたい”

と言う私の思いに近代盆栽さんが賛同してくださり、
来春まで続く取材の第一回としての新潟でした。

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写真は同行した小店のスタッフ白石君に笹川さんが

「若い人が受け継いで」

と挿し芽から仕上げられた蝦夷松の寄植えを進呈下さったものです。

受け継がれて繋ぐ心と命。



こういう仕事が一番楽しいですね。

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