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盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:盆栽

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名門大樹園一門 赤沼家に三代守られた未公開の太幹
先日いつも私共の月例オークション「天地会」に協力して下さる赤沼氏が、1ヶ月近いフランスへの仕事に出かけられると聞き、久しぶりにお伺いしました。

別の盆栽に以前から興味があり、それが譲って貰えたらとかすかに希望を持って訪れた時、
このオーバーサイズと言うべき程の黒松に釘付けになってしまいました!
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“明日からしばらく留守にされるなら”と口説きに口説いて羽生に持ち帰りました!
少し鉢が小さく(日本鉢としては最大級なのですが)思い切って長方の左右に伸びのある鉢映りに変えました!
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中国に大型松柏盆栽が堰を切った様に運ばれる中、盆栽業の“業”ですね!
どうしてもこういう樹に心が動かされてしまいます。(少しだけ反省)


私がまだ修行中の頃、
"コレなんの樹だろう"と国風展で見た上田秀一先生の藤もどきが、
私が初めて見た藤もどきでした。


春先に"儚いほどの美しい花色"を楽しませてくれるこの盆樹は、老木となると突然痛みやすく、
名樹の伝承が難しいと言われています。
先日、友人より譲って貰った写真の樹は若さこそあれ、
藤もどきの味わいをよく表した作品として気に入っています。


間も無くソメイヨシノの開花宣言が各地から伝わりますが、
ソメイヨシノは盆栽には向かず、寒桜か山桜が主流です。
羽生の寒桜も八部咲きとなり、今が最高の花見どころです。

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五葉松古木 樹齢約200年

本来の貴重盆栽とはこの樹の様に百年を越える人の愛培が産み出した、
“古典の名樹”に与えられるものだと思います。
福島県吾妻地方に自生したこの五葉松は、半世紀を超えて同地に受け継がれて
この度貴重盆栽登録樹となりました。

最終的な仕上げの整姿は名匠 木村正彦先生が行いました。

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中国行きの公式盆栽輸出便の出荷がいよいよ始まりました。

「現状のままで良い」
と言うエスキューブが戦後初めて許可を得たこの輸送も今回で3回目。
出来るだけの保護と保水を施していますが、無事に大陸に到着することを祈るばかりです。

生産地各業者の作品はもとより、木村正彦先生・小林國雄先生・鈴木伸二先生らの著名作品もあり、
全国の業界関係者の為にも頑張ります!

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