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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:水石


【総点数1000点強  落札総額 8350万円!】

8月27日(日)、上野グリーンクラブにおいて、
日本水石協会主催による夏季大オークションが開催されました。
私もメインオークショナーとして、朝8時から夜8時まで、
瞬間で目の前の水石・卓・水盤などの発句(セリのスタート値)
を決める緊張感の中で、無事に務めを果たしました。
特別協賛出品を頂いた盆栽作家の木村正彦先生の創作盆栽「真柏石付」も
内外参加の競うビットで、予想を超える140万円で落札されました。
半期に一度の恒例となり始めたこのオークションも、
今回は2500~3500万円の出来高が予想されましたが、結果は8000万円を超えるものとなりました。
愛好家からの寄付に近い出品、水石界のみならず、
盆栽界の専業者の方々の数多くの協力出品と競売参加が、
大きな成果の原動力となった事、主催事務局長を預かる身として感謝感謝です。
それにしても、盆栽以外の全てのオークショナーをひとりでやるのは、少々しんどいものですね!。
でも、世界大会での水石協会「日本の水石百選」の図録制作費捻出には、
本当に有り難いオークションでした。


【7年目、お客様は良品を理解!】

人手不足で開店も危ぶまれた軽井沢店の夏季営業。

執筆関係も多く妻と2人で僅かな日数でも店を開けようと、
エスキューブ全体の夏期休業日を使って久しぶりの"現場担当"の日々です。
店にいてとても強く感じるのは、多くの人たちが
「あ!盆栽だ!」
と足を留めて下さる事です。
やはり、世界大会の社会への周知と影響は計り知れないものがあったんだなあ  と思います。
商売の方も、1000~3000円が例年の売り物でしたが、
店構えのために羽生から持ってきた10~30万円の盆栽・古鉢が、4日間の間に200万円売れました。
お客様達は、"持ちやすい良いもの"を手頃な値段で欲していらっしゃる事が、ヒシヒシと感じられます。
"いらっしゃい、こんにちわ"・・
ここから始まる人と人との出会いこそが、この仕事の一番大切な事だと、痛感する"避暑地の店"です。
お越し頂いて、ありがとうございます。


【原稿執筆を兼ねて在店】

旧軽銀座へ真っ直ぐ駅から向かう軽井沢通りに面する「三笠ハウス」一階に
夏季限定 雨竹庵」をオープンしてもう7年目になります。

羽生本店銀座店上野池之端店 など、正業もお陰様で忙しく、
この軽井沢店も人手が足りず、"今年の夏はオープン無理?"のスタッフの声もありました。
私にとっての軽井沢は、今の人達が楽しまれる「アウトレット」的感覚ではなく、
日本最古の避暑地の別荘地として、政財界・文化人が束の間の夏を過ごす"軽井沢"なのです。
独立して間もない38の時、銀座に店を出した20年前、
「いろんな世界の人達に会ってみたい、盆栽水石を多くの人達に見てほしい」と言う想いで創りました。
私にとっての軽井沢は同じなんです。
今回は4月に行われた「世界盆栽大会」の水石展図録解説を
ここで集中的に執筆しようと決めて9日間のみの"店開き"としました。
店の飾り付けをして、正札をつけて、いらっしゃる"盆栽は初めて"と言うお客様とお話をして・・・。
私の仕事の原点を身体で感じる心地良い初日でした。
「いらっしゃい、どうぞお好きに見て下さい!」
忘れかけていた"大切な時間"が蘇ります。
どうぞ「9日間の軽井沢店」にいらして下さい!


【北の大地    地元愛溢れる産地石!産地樹種】

3回目となる札幌での水石展盆栽展、地元の産石・樹種の多くが飾られた展覧は、水石展70席余・盆栽展50席。

内容も素晴らしく、特に水石展は主催責任者の菅生会長・木村事務局長らの、
相変わらずの人望とご苦労で、地方展とは思えぬ程。
中央でも全体の展示から減りつつある「水盤石」にも力が入れられ、
神居古潭・豊似・幸太郎 など、北海道ならではの石を拝見して勉強にもなりました。

盆栽展も蝦夷松・一位(オンコ)を心から楽しまれている愛好家の方々の想いが、展示作品からも窺えました。

毎年1度の北海道、来年も初めて見る北の水石達を楽しみにしたいと思っています。


【木村正彦先生・玄虹会の皆さんと】

大宮盆栽美術館と毎年水石協会がコラボして開催している水石展示に際して、
来場の皆さんと展示された名石の数々に対する解説をギャラリートークの形でさせて頂きました。
今回の展示は、京都大徳寺などでの盆栽水石の最高の展覧を毎年されている玄虹会の皆さんに、名石の展示をして頂きました。

美術館にいらっしゃった方々にも普段は図録などでしか見る機会のない名石を
お楽しみいただく機会になったと思います。

会場には名匠 木村正彦先生も私との友好で応援にいらして下さいました。
台座石・水盤石・紋様石・姿石・盆石、そして 真・行・草 の床の間飾り。
短い時間で熱心に私の解説をお聞き下さる皆さんに、
水石の真髄を何処まで伝えられたものかと、もっともっと解説者としての自分を磨かなければと思います。

この企画展は今月26日まで開催しています。

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