【九州 福岡みやま市 田中 梅花園さん】

黒松・五葉松の大型古木の買付に初めて九州 長崎・福岡を旅しました!
その中で事前の下調べをした訳でもない中、福岡南部みやま市の梅林で有名な所があると聞いて、立ち寄ってみました。
「梅花園」田中賢司さんと奥さんは、穏やかで優しく、
訪れる方々の為に自らが実生から作出した数々の種類の盆梅を座敷中に飾られていました!
代々松や梅の苗木を作り続けてこられた田中家、盆梅以外にも受け継がれてきたのは
関東では見ることも出来ない枝先まで丹精の限りを尽くした五葉松の名樹達。
どれだけの刻と愛情を費やせばこれ程の樹が出来るものかと、ため息以外がありませんでした。

しかも、この五葉松名樹群は通称"チャボ"と呼ばれ、関東系盆栽界には公開されていないものだそうです。
田中さん夫婦は、梅の実生苗木で生計を立てられ、受け継がれた古木群は流出させる事をためらい、
バブルの時も様々な誘惑を払いのけて持ち込まれました。
同じ盆栽に生きる者として、頭の下がる生き方です!
艶やかな盆梅の世界、積年の培養が作り上げた"真の松柏名樹群"。
羽生から千数百キロ離れた地で、また新しい発見をしました。

見送って下さるご夫婦は最後まで謙虚で温かく、樹と共に生きて来たお二人にたくさんの事を教わりました!
感激!感謝!