雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:木村正彦


【76歳!いつまでも 作り手として現役!】

昨年末、私共の羽生雨竹亭に木村正彦先生が来訪されました。
先生が他の盆栽園に訪れるのはとても珍しく、拙亭も10年間で三度めです。
「今年は一緒に中国へ連れて行ってもらったり、いろいろと世話になった」
と世界にその名を知られる方とは思えぬ程の謙虚さ。
本当に頭が下がります。
亭内を一巡され、かつて手掛けた作品などを見て懐かしがられていました。

スタッフ・見習い・中国研修生 達との記念写真にも気軽に応えて下さって、
若者達には最高の記念になりました。
床の間の黒松は遠い昔、大家小口賢一翁が愛蔵されていたもので、
基本の姿は若き頃の木村先生が作り上げたものです。
樹も先生と三十年を超えての再会です!


【井浦さん  お父さんの形見で受賞!】

グリーンクラブの第42回作風展は、長野県須坂市の勝樹園 井浦貴史氏が、
昨年逝去された「真柏山採りの父」と謳われたご尊父の遺品で見事 大賞を受賞されました!

私も十数年来の友人で 亡き先代にも大変よくして頂きました。
以前、満を持して挑んだ真柏名樹で"無冠の三位"となった時、「自分の実力不足です」と
謙虚な姿勢を貫いた彼の栄誉を本当に心からおめでとうと言ってあげたいです。

三十代の技量高き盆栽家が、衆目の評価を得て活躍される事は、
還暦の足音が近づく私達の年代から見ても、とても嬉しい事です。
先日、共に中国の旅をした木村正彦先生も賛助出品で、
得意の真柏石付きを展示されていました。
76歳にして精力的な創作活動には頭が下がります。
もうひとつ、大徳寺「玄虹会」でいつも素晴らしい自作の盆栽を披露される矢内先生の出入り方である、
大溝さんが初出品、文人部門で初受賞!

お二人とも大徳寺での仲間であり、五葉松文人も内容素晴らしく、
後輩の栄誉に心温まる日となりました!


【木村正彦先生のお弟子さん達とのひととき】

盆栽の中国輸送の準備で、江蘇省常州市の王永康氏の大庭園に訪れました。

雨竹亭とは家族のような間柄でスタッフ達も仲良くさせて頂いています。
先日 江蘇省の式典出席の為、協会福田理事長と共に木村正彦先生もここへ訪れた時、
先生の一門で間もなく羽生隣の加須市で盆栽園を開園される森山義彦さんも同行されました。
その時「もう一度手入れに来よう」とみんなで決めていたので、今回の訪問となりました。
数千点の数え切れない盆栽達、少しでも日本から盆栽を運んでいる私達が、
この国へ来た日本の樹達が少しでもよくなる為に、お互いの技術を高めようと考えた旅です。
年が明ければ58歳となる私から見れば、同行した3人は前途洋々の若者達。
この記憶がこれからの盆栽人生に役立てばと願っています。



【古希を過ぎても衰えぬ"作り手としての情熱と感性"を尊敬!】

日本を代表する盆栽作家 木村正彦先生との長年の夢だった中国盆栽旅行に出かけました。

今もお忙しく活動される先生の僅かな刻を頂いて、
私がこの6~7年の間に見た"今の中国盆栽界"のほんの一部だけでもお見せしたいと半年前からお願いした旅を叶いました。
十代で小僧に入った頃からお付き合いを頂いた木村先生ですが、
こうして日本の現場を離れてのご一緒する機会は初めてでした。
旅の合間に先生が見せた"盆栽作家の真の心"は私に多くのことを再認識させてくれました。
特に上海から西に1200キロ以上内陸に位置する陝西省西安に広がる「西安唐苑」が現在所蔵し、
未来の大型真柏名樹への作出を手掛けている一群は、木村正彦先生をしてもその圧倒的な存在感に驚嘆されていました。

「来て良かったよ」この言葉を頂いた時は、長旅の中でも私に気遣いさせまいと気丈に振舞われる先生が、
今でも創作の意欲と飽くなき探究心に溢れていることを教えて頂きました。
「日本の若いプロの人達も"まだ見ぬ見知らぬ世界"を肌で感じる為に、みんなで見に来られるといいね」
と世界の盆栽界の真の胎動を体現されていました。

始皇帝墓に近い秘匿の山々に1000年の時を超えて眠り続けた"神宿る"程の古樹達。
山から降ろされて5年、ここから更に3~5年の後には真柏と言う盆栽樹種の概念すら変えてしまう程の存在。
日本の盆栽界が今後どの方向へ向かえば良いのかを教えてくれている様な気がしました。

 
【秋の盆栽展のさきがけ! 木村正彦先生の作品に感動! 】

東京の秋の盆栽展の第一弾として、上野グリーンクラブで開催された「東京展」「瑞祥展」に伺いました。

久しぶりに拝見する瑞祥展は、ひとつの樹種で行われる盆栽展という
他には例を見ない樹形の多様性の楽しみがありました。

同時に開催された東京支部主催の「東京展」は
さすが帝都の長い盆栽趣味の歴史を思わせる幅広い展示で、
"愛好家と出入り方専業者"のあり方に感心させられるものがありました。 
びっくりしたのは名匠木村正彦先生が、東京展にご自分の作品を自身の出品として参加されていたことです。
最近は私共との交流や国風展などの扱い手入れがほとんどで、
公の場に作品出品をされることが少ない先生です。
齢を重ねての作品作りに取り組む姿勢に頭が下がります。 

↑このページのトップヘ